なんとなくドラマをみていると、毎日切羽詰ったことが起きていて、見たこともないような病気の人が外来にやってくるようなイメージがあるかもしれませんが、実際のところ、どうなのでしょうか?
- そもそも「よくある病気」ってなんですか?
- 厚生労働省のデータとも一致
- 30の病気を知る意味 じゃあ、その30個の病気って、どんな病気なの?
そもそも「よくある病気」ってなんですか?
英語ではcommon diseaseといいます |
ガイドは整形外科医ですが、外来で一日に同じ説明を10回以上繰り返していることは良くあります。なんとなくドラマをみていると、医療の現場では毎日心肺蘇生して、人工呼吸しているようなイメージがありますが、どちらかといえばそれはせっぱつまった救急外来の一部だと思います。
さて、それでは「外来診療で日常よく見かける病気」はどのくらいの数で、何パーセントくらいをカバーできるのでしょうか。
そこでガイドはまず直感的に「30個の病名で外来患者さんの9割はカバーできる」という結論を出して、周囲の整形外科のお医者さんにきいてみました。すると、「いや9割5分はカバーできる」「病名は15個、いや20個だ」という意見が相次いだのです。ここで非常に面白かったのは、「30個では足りない」「9割もカバーできない」というお医者さんがほとんどいなかったのです。
でも、「これは整形外科だけのことかもしれない」と疑り深くガイドは考えました。そして、整形外科で30個の病名ならば、内科では扱う疾患、患者数から考えて100個くらいの病名が必要かなと思い、内科のお医者さんの友達に「外来で診察する病気って、わりとよくある病気の繰り返しでしょ?内科だったら100個くらいの病名でカバーできる?」と聞いてみました。
するとさらに驚いたことに、なんと「いや、100個もいらない、30個で十分じゃない?」という答えが返ってきました。ガイドが「30個」という個数を全く口に出していないにも関わらずです。ここでガイドは自分の直感にかなりの確信を得ました。
しかし、さらに懐疑的にガイドは考えます。ガイドの周りにたまたま偏った病気しか来ない病院でしか働いたことのない人が多いのかもしれない。。。。職場が同じ、友人同士などは似たりよったりの環境にいることが多いものです。
では、客観的なデータをさらに調べてみると、なんと・・・!?>>