花粉症/花粉予防・花粉症対策法・グッズ・家電

アトピーや花粉症のアレルギーから油を考えよう! 加熱調理にはオリーブオイルを(2ページ目)

食物自体に含まれる脂肪は様々です。アトピーや花粉症を考えると加熱調理には何を使えば良いのでしょうか?6000年の歴史を持つオリーブオイルを推薦します。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

加熱調理に適した油の条件

オリーブオイル加熱調理に適した油の条件は
  • 加熱により油自身が酸化しにくい
  • 常温で液体である
  • 免疫系に影響を与えにくい
加熱料理に使用する油は加熱しても酸化しにくいのが条件の一つです。酸化しにくい点だけを考えれば、飽和脂肪酸が条件にあいます。飽和脂肪酸は動脈硬化と関係するとされています。確かにバターは大量に摂取するとコレステロールを上昇させます。飽和脂肪酸の中にも動脈硬化と関連しない脂肪酸、抗動脈硬化を示す脂肪酸をあるので、かならずしも悪玉とはいえなくなっています。しかし飽和脂肪酸を多く含む製品は常温では固体ですので使いにくい製品です。
常温で液状なのは、融点が飽和脂肪酸と比べて高い、不飽和脂肪酸のリノール酸、αリノレン酸、オレイン酸を多く含む製品です。
リノール酸を多く含む製品は現代人のアレルギーを考えるとあまり薦めることができません。
αリノレン酸はアレルギーを抑える作用が期待できますが、非常に酸化しやすい欠点があります。そのためにドレッシング等で使用できますが、加熱調理には不向きな油です。
オレイン酸はリノール酸とαリノレン酸より酸化しにくい油です。

オリーブオイルは6000年の知恵

オリーブオイルの脂肪酸の成分は10%が飽和脂肪酸、80%がオレイン酸、10%がリノール酸などです。オリーブ油は、酸化しにくく、常温で液体、免疫系に影響を与えにくいという3条件を満たしています。
もちろん、オリーブオイル以外でもオレイン酸が多い製品はこの3条件を満たします。オリーブオイルの最も優れているのは6000年の間、油をとるためにだけ栽培されて来た点です。6000年使用経験がある製品は他にありません。品質管理もしっかりしています。ただしエキストラバージンオイルは芳香豊かですが加熱すると香りが飛んでしまいます。高価なエキストラバージンオイルは非加熱で使用しましょう。
オリーブオイルは液状ですが融点が高い(13℃)オレイン酸が多いので保存場所が寒いと固まる事があります。

関連リンク
花粉症には寿司を[from All About 家庭の医学]
痩せる油!共役リノール酸[from All About 家庭の医学]
植物性の人工脂肪は健康の敵![from All About 家庭の医学]
イタリア貴族のオリーブオイル[from All About イタリアンレシピ]
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます