アレルギー/アレルギーの原因・アレルゲン・遺伝・環境

雨が降るとアレルギーはどうなる?

これからやってくる梅雨の季節。雨の日が多くなりますが、雨とアレルギーとの関係はメリットとデメリットがあります。雨とアレルギーの意外な関係について、ご説明しましょう。

清益 功浩

清益 功浩

医師 / 家庭の医学 ガイド

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

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これからやってくる梅雨の季節。雨の日が多くなりますが、雨とアレルギーとの関係は必ずしも悪くないようです。雨とアレルギーの意外な関係について、ご説明しましょう。

雨はアレルギーにやさしい?

雨の日は憂鬱なものですが、利点もあります
すっきりと晴れた日は気持ちがよいものですが、アレルギーにはつらいこともあります。例えば花粉症の人にとっては、花粉が大量に飛ぶ晴れた日よりも、花粉が飛びにくい雨の日の方が症状がよくなります。

また、砂埃や家のホコリも湿度が高いと飛びにくくなるので、花粉やホコリによる目のかゆみや鼻・咳の症状がある人は、症状が軽くなることがあります。乾燥肌にとっても、肌が乾燥しにくいので、嬉しい季節といえそうです。

雨でアレルギーが悪化するのはどんな場合

でも喜んでばかりもいられません。

例えば気候そのものと関係があるといわれている気管支喘息。前の日より5℃以上変化があると、喘息発作を起こしやすいというと報告もあります。また、雨が降る前に喘息発作を起こすという人もいますので、気圧の変化などがアレルギーの悪化因子になります。

喘息にとって、『喘息の原因』であるダニは大敵! アトピーの場合汗をかくとなかなか乾燥しないため、アトピーの湿疹がひどくなることもあります。湿度が高く、気温が高いと、ダニやカビに繁殖します。ダニやカビを防ぐことは、アトピーを悪化させないために必要です。このダニ、カビもアトピーの原因になります。

次のページでは、汗・ダニ・カビ対策についてご紹介します。
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