アレルギー/アナフィラキシー

スズメバチに注意! アナフィラキシー対策(3ページ目)

夏になるとハチが活動性になります。全身のアレルギー反応であるアナフィラキシー・ショックを起こすことのあるスズメバチには特に注意してください。アナフィラキシーの予防と対策をご紹介します。

執筆者:吉國 友和

罠(わな)にかかったハチにも注意!

ペットボトル
2リットルの大きさのペットボトルを吊るします。切り込みを作るときに怪我をしないようご注意ください
罠は繁殖期に入る前に女王蜂を駆除することが一番の目的となります。分量は大雑把でかまいませんので、以下のものを準備してください。
  1. 日本酒 180~200ml
  2. 酢 30~40ml
  3. 砂糖 50~70g
2リットルのペットボトルに縦1cm、横3cmぐらいの切込みをいれ、内側に折り曲げてください。その中にそれぞれの量を入れて木や軒下に吊るしておくだけです。あとは放っておいても蜂が罠にかかるようになります。

ただし、罠にかかったとしても決して素手で触らないようにしてください。念のため、殺虫剤を撒いてから火バサミなどでつまむほうが安全です。産卵期の8月には、罠をエサと思った蜂が一度に集まってしまい、かえって危険を伴うことがありますので、7月末までに罠は取り除いてください。


ハチに攻撃されにくい装いを

山歩きやハイキングなどが楽しくなる季節です。ところが、ハチも活発になってしまい、油断をしてしまうとハチの攻撃を受けてしまうことになります。例えばスズメバチの特徴として、黒いものに対して攻撃性を増すことが知られています。黒い髪は格好の的となってしまいますので、白い帽子をかぶりましょう。

また、衣服の上からもハチが攻撃してくることもあります。特に薄着で素肌の露出部にはご用心ください。経験のある方もいらっしゃるかもしれませんが、ハチを攻撃した場合、巣に戻ってから集団で報復に向かってくることがあります。巣を見つけたときには決して近寄らずに、最寄りの役所に連絡してください。


毎年アナフィラキシー・ショックのために命を落とされる方がいらっしゃいます。ハチがいるところに近寄らないことが一番ですが、思ってもいないところに潜んでいることもあります。備えあれば憂いなし、できるだけの対策は立てておきましょう。


【関連リンク】
・アナフィラキシー・ショックも突然死の原因となります
あなたにも危険が! 突然死の原因と対策(All About 50代からの健康法)
・ スズメバチのことならこのサイト!
都市のスズメバチ

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