アトピーで治療として使用する薬・薬物でもアレルギーを起こす可能性があります。そこで、今回、薬物によるアレルギー、「薬物アレルギー」について説明します。

「薬物アレルギー」とは?

薬を飲んだ時に、湿疹が出たことはないでしょうか? 薬でアレルギー反応が起こることがあります
「薬物アレルギー」とは、薬を使用したときに、様々なアレルギー反応を起こす病気です。薬物は、内服、外用、静脈注射、点滴、筋肉注射、皮下注射といった形で体に投与されます。アレルギーがあると、本来の薬物の作用とは無関係な反応を起こしてしまいます。

初めて使った薬剤で突然アレルギーが起きるのは稀です。免疫細胞がその薬物を異物と判断する期間を経てから症状が出てくるので、大体、7~10日はかかると言われています。

薬でアレルギーが起こっているので、薬物を中止すれば、アレルギー症状は治まっていきます。

「薬物アレルギー」の症状は?

あらゆるアレルギーによる症状が起こってしまいます。

■全身

■皮膚
  • じんましん(アトピーと「じんましん」の関係を参照してください)
  • いろんな発疹
  • ">アトピーの検査
  • 紅斑(こうはん:赤いブツブツ)
  • 光線過敏(こうせんかびん:紫外線などで発疹が出てくる)
  • 皮膚がボロボロになるStevens-Johnson(スティーブンス・ジョンソン)症候群
  • さらにひどくなると、中毒性表皮壊死症(TEN、Lyell(ライエル)症候群)

  • など

■呼吸

■肝臓
  • 肝障害
  • 肝炎
  • 黄疸(体が黄色になる)

  • など

■腎臓
  • 腎障害
  • 腎炎
  • 蛋白尿・血尿
  • 蛋白尿が多いとネフローゼ症候群

  • など

■血液
  • アレルギーを起こす好酸球の増加
  • 血を止めるための血小板の減少
  • 貧血、特に溶血性と言って、赤血球が壊れる貧血
  • 細菌に対抗するための白血球(顆粒球)の減少

  • など

■神経
痙攣など

特に、肝臓と腎臓は、薬物を無毒化したり、体から出すために必要な臓器ですから、肝臓や腎臓への負担は大きいのです。
このように、薬物によるアレルギーによって、多くの臓器の機能が低下してしまいます。