糖尿病/糖尿病の食事療法の基礎知識

糖尿病食事療法:上級講座(2) シルバーエイジの糖尿病食(2ページ目)

70歳を超えた糖尿病者に相変わらず1,200kcal(人によるけど)なんて制限食を与えるのも変ですね。食べ過ぎではなくて、栄養不良が心配な皆さんですから。注意が必要なところをまとめてみました。

執筆者:河合 勝幸

善玉脂肪をとろう

動物性の固い脂は減らしましょう。マーガリンやスナックに含まれる「トランス型脂肪酸」もなるべく少なめに。脂肪はからだが必要としている栄養素ですから、魚やナッツ類、オリーブオイルやキャノーラオイルなどの善玉オイルを心掛けたいものです。


ビタミンAのサプリに注意

シルバーエイジはビタミンAの吸収が若い人よりもよく、その代謝が若い人よりも遅いのです。ですから過剰摂取になる恐れがあります。ビタミンAのサプリを医師から勧められている人は余分に取らないように気をつけましょう。


ビタミンDとビタミンB-12は積極的に

シルバーエイジは外出して日光に当たる時間も少なくなりますし、牛乳を飲めと言われてもそんなにたくさんは飲めません。さらに加齢によってこれらのビタミンの吸収率も落ちています。だからサプリの必要性が高くなります。医師に相談してみましょう。


カルシウムはたっぷりと

太ってもいないのに日本の食事療法はカロリー制限にこだわるので、シルバーエイジ女性の糖尿病者の骨量は危険ゾーンだそうです。骨の専門医からはかねてから警告がでていました。女性の糖尿病者は本気で取り組まなくてはなりません。
日本の数字は不明ですが、アメリカの1人1日あたりのカルシウム推奨量は70歳以上では1,200mgです。若い人よりも多いのです。
牛乳1リットル飲んでも1,100mgですからとても食品では取りきれません。
シルバーエイジはカルシウムサプリを考慮すべきです。医師にアドバイスを求めましょう。
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