糖尿病/糖尿病対策の生活・運動療法

コレステロール、大きいことはいいことだ!

コレステロールと言うと善玉(HDL)や悪玉(LDL)の話ばかりですが、そのサイズも大事なのです。小さい善玉は分解されやすく、小さい極悪玉は血管壁をすり抜けて動脈硬化の元凶になります。

執筆者:河合 勝幸

コレステロールは「サイズ」に注目!

コレステロール
大きさの比較。青がHDL、赤がLDL、黄がVLDLです。
一番小さくて重いHDLが善玉なんです! 表面のタンパク質構成が違うのでHDLは血管壁をすり抜けられません。
コレステロールと言うと善玉(HDL)や悪玉(LDL)の話ばかりですが、そのサイズも大事なのです。小さい善玉は分解されやすく、小さい極悪玉は血管壁をすり抜けて動脈硬化の元凶になります。

まず最初に糖尿病者の血清脂質の目標を確認しておきましょう。

  • 総コレステロール 200mg/dl未満(冠動脈疾患がある場合180mg/dl未満)
  • LDLコレステロール 120mg/dl未満(冠動脈疾患がある場合100mg/dl未満)
  • HDLコレステロール 40mg/dl以上
  • 中性脂肪 150mg/dl未満(早朝空腹時)

    いかがですか? 糖尿病の心臓死が欧米に比べてそんなに多くなかった日本でも、随分タイトな目標になりましたね。問題は血清脂質の改善に熱心な話があまり聞えてこないことです。特に近年はコレステロールの低過ぎは危険!という風潮が強いようですが、糖尿病のある人はもっともっと正確な治療が必要です。

    目や腎臓のような典型的な糖尿病合併症にコレステロールも関与しているようだという研究が進んでいます。

    >>次のページでは、コレステロールと合併症の関係をご紹介します。>>
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