不眠・睡眠障害/不眠・睡眠障害の種類

「不眠」と「睡眠不足」、何が違うの?(2ページ目)

日本人の5人に1人が不眠と言われていますが、一体どこからが不眠で、適切な睡眠時間ってどのくらいで、さらに眠らないとどんな影響が体に起こるのでしょうか。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

人間、どのくらい眠らないでも生きてゆけますか?

眠らなくても生きられますか?
眠らなくても生きられますか?
「眠らなくても死ぬことはない」なんていわれます。確かに、夜、眠れないときにあまり神経質になるのは考えもの。それくらい、ゆったりした気持ちでいたほうが、眠るためには良いことは確かですが、実際に人間はどのくらい眠らなくても大丈夫なのでしょうか。

ギネス記録では2007年の42歳のイギリス人男性が樹立した記録が、11日と2時間で最長です。比較的最近の話なので、おぼえていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、11日眠らないというのもすごいですよね。

ちなみにそれまでのギネス記録は、アメリカの17歳の男子高校生の11日間でした。彼の場合、3~4日目からイライラしたり幻覚がみえたり、終了するころには妄想気分といった精神的な障害がでたことで知られています(ちなみに実験後、15時間近く眠り続け、正常に戻ったそうです)。

眠らないとやっぱり体に悪いの?

実際に、自分の身に当てはめてみても当然の気がしますが、眠らないと気分が不安定になり、注意力・集中力が減り、作業能力が落ちることが知られています。、

ちなみに、スリ-マイル島の事故(1979年)やチャレンジャー号の爆発(1986年)など歴史的な事故の原因のひとつに、労働者の睡眠不足による作業ミスだと推測されています。

さらに、体を調節する機能もうまく動かなくなりますので、糖尿病や心疾患のリスクも上がってしまいます。

良質の睡眠がとれるようにしたいものですよね。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます