不眠・睡眠障害/眠れない・眠りが浅い

更年期ストレスで不眠…効果的な対処法は?(3ページ目)

女性では50歳前後で、急に睡眠に対する不満が増えます。女性ホルモンの分泌量が激減することが主な原因ですが、他にも隠された理由が…。今回は、更年期の不眠のメカニズムと、簡単にできる対策をご紹介します。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

アロマセラピーで手軽に不眠解消

「医師が教えるアロマセラピー」
こちらを参考にしました
「医師が教えるアロマセラピー」から、更年期の女性の不眠や不安、イライラ、うつ状態に効果があるアロマセラピーを、ご紹介します。

■ 材料
・ ラベンダー 2滴: いろいろなトラブルに対処してくれる、万能アロマです。弱い香りは、気持ちを静めてリラックスさせてくれます。さらに、皮膚の細胞を活性化する作用もあります。

・ プチグレン 1滴: オレンジビターの葉から抽出される精油です。心身の緊張を和らげ、高ぶった精神を鎮めてくれます。

・ ネロリ 1滴: こちらは、オレンジビターの花から抽出されるため、貴重なものです。不安や緊張を和らげる効果のほかに、シワやたるみに対するアンチエイジング作用もあります。

・ オレンジスイート 1滴: 爽やかな柑橘系の香りです。憂うつな気分を緩和して、明るく前向きな気分にしてくれます。さらに血行改善や、消化器系のトラブルにも効きます。

・ ホホバオイル 15ml

■ 方法
ホホバオイルに、全ての精油を混ぜて作ります。朝昼晩の1日3回、鎖骨の下と下腹部にすり込みます。


良い漢方薬もあります

漢方薬
漢方薬は作用がマイルドですが、効くときにはよく効きます
西洋の薬は、病気の原因に直接働きかけて、病気を治していきます。漢方薬は、崩れた心身のバランスを元の状態に戻すことで、病気にならない心と体を作ってくれます。

どちらにも良い所と悪い所がありますが、漢方薬は副作用が少なく、いろいろな症状をまとめて治せる点が特長です。

不眠でお悩みの更年期の方にお勧めの漢方薬は、加味逍遥散 です。薬の名前にある「逍遥」は、「気ままにあちこちを歩き回ること」という意味です。そのため、症状があちこちと移動する、いわゆる不定愁訴に効果を発揮します。

加味逍遥散は、体格や体力が中程度の人で、疲労しやすく、精神不安や不眠、イライラを訴える場合に用いられます。他にも、肩こりや頭痛、めまい、のぼせ、発作性の発汗などの症状を緩和してくれます。

漢方薬は、その独特の香りにも効果があります。匂いが苦手でなければ、薬を煎じて飲んだり、エキス剤や粉薬でも、ぬるま湯に溶かして香りを楽しみながら飲むことをお勧めします。

更年期になると、心身の不調がいろいろ起きてきます。よく眠れないと、他の症状が悪化してしまうこともあります。そんな時は、この記事を参考にして、早くグッスリ眠れるようになってください。
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