素敵なミドルの女性
更年期も、グッスリ眠って、楽しく過ごしましょう
日本人女性の閉経は、50歳前後。女性ホルモンの分泌が激減するため、体に大きな変化が生じます。

またこの時期は、子育てが終わったり、夫が定年を迎えるなど、大きなライフイベントが続き、ストレスもたまりがち。そんな更年期の不眠について、特徴と原因、対策について解説します。




女性の睡眠はこんなに変化する

同じ人間でも、男女では、睡眠のパターンが大きく異なります。思春期から更年期までの女性の睡眠は、月経や妊娠、授乳の影響を大きく受けるからです。

女性ホルモンのうち、卵胞ホルモンは眠気を抑え、黄体ホルモンには眠気を強める働きがあります。月経の前や月経中に、眠気が強くなったり睡眠時間が長くなるのは、この時期に黄体ホルモンの分泌が増えるからです。

また、授乳中の女性は、赤ん坊が空腹になって泣くと、夜中でも目を覚まして、母乳やミルクを与えます。そのため、夜は小刻みな睡眠をとらざるを得なくなり、昼間もウツラウツラした生活をおくります。

更年期には女性ホルモンの分泌が減るため、いわゆる 更年期障害 と呼ばれる症状が出てきます。主なものとして、顔や上半身の熱感やほてり、腰や手足の冷えがあります。睡眠に関しても、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めたりと、不眠が多くなります。


更年期になると睡眠の質が悪くなる?

思いと現実のギャップ
検査では、良く眠れているはずですが…
睡眠に対する満足度は、年齢とともにどう変化するのでしょうか?

男女とも思春期以降、緩やかに満足度が低下します。男性では、中年期から老年期にかけても、同じような割合で満足度が低下していきます。

一方、女性では、50歳代になると急激に、睡眠への不満が高まります。特に中高年の女性では、なかなか寝つけないことや熟睡できないこと、夜中に目が覚めてしまうことに不満が多いようです。

では、中高年になると女性の睡眠は、本当に質の悪いものになってしまうのでしょうか?

寝床に横になっていた時間のうち、実際に眠っていた時間の割合を 睡眠効率 といいます。この値が高いほど、眠りの質が良いと言えます。男女を合わせると、若い頃はほぼ100%ですが、年齢とともに低下して、60歳代になると70~80%になってしまいます。ところが、男女を比べると、どの年代でも女性の睡眠効率のほうが、高い値を示しています。

また、深い睡眠の割合にも、男女差が見られます。深い睡眠の時間が長いほど熟睡できていて、睡眠に対する満足度も高いはずです。これも、年齢とともに減少して、男性では60歳代になるとほとんど無くなってしまいます。ところが女性では、同じ60歳代でも、男性の40歳代と同じくらいの深い睡眠を確保しているのです。

つまり、客観的に見ると更年期の女性はかなり質の高い睡眠をとっているのに、睡眠には強い不満を抱いているのです。なぜでしょうか? その答えは、次のページで。