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住宅ローン選びのトレンドが変わる?(2ページ目)

新築マンションの供給価格や中古マンション価格も上昇基調の中、住宅ローン金利も緩やかに上昇基調。住宅金融支援機構実施のローン利用者アンケートで、今後の住宅ローン選びについて考えて見ます。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

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優遇金利や金利水準の低さが決め手

住宅ローンを選ぶ決め手として、最も高かったのは「金利水準が低かったこと」の51.2%。次に「優遇金利があるなど当初金利が低かったこと」45.5%。金利の安さがローン選びの決め手になっています。
住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)[住宅ローン利用に関するアンケート調査
出典:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)[住宅ローン利用に関するアンケート調査]利用した住宅ローンを選ぶ決め手


次に、多かったのが「住宅・販売事業者の勧めがあったから」の24.2%。住宅ローンの相談者としての販売会社の役割の大きさが伺えます。住宅ローンを決定した際に影響の大きかった媒体のトップは、住宅・販売事業者からの情報(56.0%)になっています。

また、繰上げ返済のしやすさや1つのローンで借入できたからも高いポイントになっています。繰り上げ返済の手数料の有無も含め、ローンによってかかる経費も様々。こうした点も、ローン選びの際に大事にしたい視点でしょう。

またアンケート結果によると、住宅ローンで最も難しかったことは、金利と利息の計算方法、2位が住宅ローンの仕組みや返済などとなっています。
 
住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)[住宅ローン利用に関するアンケート調査
出典:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)[住宅ローン利用に関するアンケート調査]住宅ローン選びで難しかったこと


ローンシミュレーションは、エクセルの計算式でも出来ますが、金融機関などで、ローシミュレーションがネット上で出来るようになっているので、試算してみるのが簡単でしょう。

◆参考 ローンシュミレーション(財団法人住宅保証機構)

試算する場合に、月々の返済額だけでなく元本の返済割合がどのくらいかも将来の見通しの為には、把握しておくことをお勧めします。

例えば、金利3%で35年ローンで、3千万円借りた場合年間の支払額は、概算で約138万。うち元本返済が約49万円、金利分が89万円で、ほぼ3千万円×3%=90万円と同じぐらいの金利を払っていることになります。

何年ぐらいの返済で、どれくらいの残債があるかは、把握しておくべきポイントだと思います。
 

住宅ローン選びで最も大切なことは、金利と無理のない返済計画

住宅ローン利用経験者が住宅ローン選びで、最も大切と思うことは、金利と無理のない返済計画。
住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)[住宅ローン利用に関するアンケート調査
出典:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)[住宅ローン利用に関するアンケート調査]住宅ローン選びで最も大切なこと


金利を考えれば、今なら変動金利、返済計画を考えるなら固定金利といった点で、結果的に固定期間選択型を選ぶ人が主流なのでしょう。

住宅ローンに追われて、せっかくの新居であくせくしないよう返済計画は、きっちり建てて購入したいところでしょう。

竣工前のマンションの場合、ローン金利は引渡し時の金利となる場合が多いので、金利動向に応じて余裕のあるシュミレーションを立てておくのがこれからのマンション選びで、大事なことだと思います。

 
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