最近、何かと話題の「うつ」ですが、実は女性のほうが男性よりもなりやすいことが知られています。今回は精神科医の最上 悠先生に「女性とうつ」についてお伺いしました。

<女性とうつシリーズ>

第一回 女性にうつが多いって本当ですか?  
・第二回 働きマンはうつになりやすいですか?
・第三回 病院にいかなくてもうつは治せますか?


<今回のCONTENTS>
  • 女性の社会進出でうつってふえています?”働きマン”はうつになりやすいですか?
  • うつになりやすい性格ってあるのですか?



    女性の社会進出でうつってふえています?”働きマン”はうつになりやすいですか?

    働きマンはうつになる?
    働きマンはうつになる?
    ーーーー今、漫画が原作でドラマ化もされている「ここ一番になると私生活を犠牲にして仕事に没頭してしまう働きマン」という作品があり、女性に共感を得ているようですが、ズバリ「働きマン」はうつになりやすいでしょうか?働いている女性が増えることで、女性にうつはふえていますか?

    うーん、そうですね。
    昔から「スーパーウーマンシンドローム」という言葉があるんですよ。仕事もできて、家事も子育てもバリバリやっている、みたいな。
    その結果、燃え尽きてしまうわけですね。力つきて何もできなくなってしまう…これも「うつ」のひとつと考えられています。
    すべてにおいて完璧じゃないといけないみたいな一種の強迫観念があって、他人の目を気にするからとも考えられているんですけれどね。

    まだまだ男社会である職場に女性が社会進出するだけで多くのストレスに曝される上に、手抜きができないまじめなひとは尚更うつになりやすいともいえます。
    女性が仕事も家事も、という話になると、物理的に役割が増えるわけですから忙しくなって、危険性は増えるかもしれないですね。

    これだけ女性が仕事を持つことが普通になってくると、逆に時代の風潮として「自己実現しないといけない」みたいな強迫観念も新たに生まれているともいえるでしょうね。それに対する葛藤というのはあると思います。これは男女問わず、ある意味、社会が豊かになったからともいえるとは思いますが。
    昔のような食べるために、ぜいたくな生活をしたい…といった物質的な目標が達成されて、次にきた人生の目標が「自己実現」「好きなことを見つけたい」といったように抽象的でわかりにくくなってきてもいますよね。

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