いよいよ水虫のシーズン本番です。前回の一覧表では、クリームタイプあるいはそれに近い形の製品で水虫薬を比較してきました。 そこで今回は、スプレータイプなど各種タイプの製品と、追加される働きを持つを成分について、その働きや目的についてお伝えしてまいります。水虫でお悩みの方や、水虫持ちのご家族がいらっしゃる方は必見です。 |
どんな水虫のタイプがあるの?
水虫は、その状態を見てみると大きく分けると3つのタイプに分けられます。
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じゅくじゅくしているタイプには乾燥させる成分、かゆみがあるタイプにはかゆみ止め、局所麻酔薬、爽快成分など、皮膚が厚くなるタイプには保湿成分などが配合されているほうがいいようです。
プラスアルファの成分解説
その事をふまえた上で、薬局の薬の特徴となる、真菌に対する成分以外の薬の役割りと特徴について調べてみましょう。働き別に、代表的な成分とその役割りをピックアップしました。痒みを伴う症状の場合、その症状を和らげる働きで使われています。
麻酔をかける事で痒みを感じにくくさせる働きがあります。その他、痛みなども緩和する事ができます。
ヒンヤリする爽快感は痒みの強い患部に爽快感を与えます。
患部の皮膚が損傷を受け、細菌性の感染が見られたり、その可能性がある時に殺菌消毒する働きがあります。
薬の剤形別に見てみると
そして、薬局の薬には同じ成分でも、パウダーや液体タイプといった違う剤形の製品がいくつかあります。どこの部位に使うのか、薬の落ちにくさがどの位なのか、といった目的の他にも使い心地に大きく影響するものです。自分にはどんな製品がいいのか考えてみましょう。*水虫薬の剤形と特徴*
全てのケースで使う事ができる万能タイプです。爪などの薬が届きにくい所にはやや不向きです。どちらかというとゼリータイプの方が皮膚の奥まで届くようです。
保湿成分が含まれている事が多く、皮膚が厚くなりひび割れたり、乾燥したケースに向いています。クリームに比べてべたつき感がある分落ちにくく薬が長く働きます。
爪の脇などの構造的に複雑な所など、クリームタイプでは届きにくい所に向いています。浸透性も高く皮膚の奥まで届くので、しつこく深部のケースにも向いています。ただし、薬自体は落ちやすいのでこまめのケアが大切です。
冷却効果があり爽快感がある製品が多く、また患部が広範囲にわたっているケースに向いています。
患部が湿ってふやけたケースでは乾燥も治療のポイントのひとつになるので、じゅくじゅくしているケースなどに向いています。
【注意】
薬局の薬の場合、製品のブランド名が同じでも、名称のちょっとした違いで主成分が異なる事があります。主成分も念のため確認しておく事が大切です。
まとめてみると
水虫の薬の、成分と剤形の特徴を解説してきました。プラスアルファの働きがあるもの、剤形とよばれる特徴があることがわかりました。製品を決める時に、自分にはどの働きが必要なのか、成分表になんて名前があったらいいのか、またはクリームがいいのかパウダーがいいのか、様々な角度からあなたの水虫のベストチョイスを考えてみてください。次回予告
さて、前回の一覧表も、もう一度詳しく見ていただきたいのですが、表の一番右端、備考のところにある略号で記されている部分が今回解説してきた内容になります。でも、よく表を見ていただくと、話題の新製品は空欄になっています。つまり、抗真菌薬しか入っていない、という事です。それってプラスアルファの効果はないって事?それにけっこう値段が高い気がするのですが・・・。だったら保険を使って病院に行った方がいいの、でも忙しいし。・・・とまだまだ水虫薬の悩みは尽きません。次回は病院に通院するのと薬局の薬を買うのとどっちがお得なのか、シュミレーションで比較してみます。
*関連リンク*
・水虫治療、ベストシーズン到来薬の働き(Chapter2.3)
・アルコール綿で水虫の予防!
・水虫治療には秋冬が勝負!from AllAboutJapan「家庭の医学」
・水虫の話し
・水虫情報一本勝負
・水虫.com
・水虫ちゃんねる