すぐに病院にかけこまなければならないような、命を左右するような大病ではないのだけれど、なんだか『人には言えないカラダの悩み』をお持ちの方が多いようです。家庭の医学では、そのようなお悩みを解決する方法を数回に分けてお答えしてまいります。
Q.秋になって何となく足がカユくなりはじめたので、皮膚科に行ってみましたが水虫と診断されてしまいました。おまけに、『治療には三ヶ月くらいかかる』と言われ…。

水虫の治療ってそんなに時間がかかるのですか?
水虫薬を塗ればすぐに治るのではないのですか?
ほっておけば治りませんか?



あなたの水虫はどのタイプ?

水虫、水虫と一口にいいますが、水虫には数通りのタイプがあるのをご存知でしたか?主なものが『趾間(しかん)型』『小水疱型』です。この二つで90%以上を占めます。両方同時になる場合もあるので注意が必要です。

主な水虫の種類と症状
趾間(しかん)型指の間などの皮がむけたりただれたりするもので、一番できやすい場所は足指の間の狭い薬指と小指の間です。
小水疱型足全体に水疱ができます。他の病気とまぎらわしいのがこの型です。


残りの特殊な型に『角質増殖型』、『爪白癬』というタイプがあります。

その他の水虫の種類と症状
角質増殖型水虫が慢性化した場合に足裏全体が固くなってくる型です。水虫になったばかりの人がこの型になる事はありません。
爪白癬爪に白癬菌が取り付いて爪が厚くなります。

もしなった場合は両方とも専門家の元で長期の治療が必要です。別の機会に詳しく述べたいと思います。

水虫になると必ずカユい症状が出ると思いがちですが、皮膚科で『水虫なのですが…』と来て診察する症状の1/3は、水虫以外の病気といわれています。逆にカユくないから水虫でないとは言えません。足の角質が厚い踵(かかと)などでは、白癬(はくせん)菌が繁殖している場所とカユさを感じる神経まで距離があるのでカユみを伴わない事もあります。

カユいかどうかは、白癬菌の増殖の早さと局所の皮膚の状態で決まりますので、水虫かどうかの診断は自分では難しいのです。



水虫のようで水虫ではない病気

水虫ではないのに水虫と勘違いしそうな病気もあるので、そちらもご紹介しておきましょう。

水虫のようで水虫ではない病気の種類と症状
汗疱(かんぽう)聞きなれない病気かもしれませんが、汗疱(かんぽう)という病気があります。小水疱型の水虫と紛らわしくて夏になりやすいのが特徴です。この病気は足の『あせも』とお考え下さい。あせもが出来やすい汗っかきの人がなりやすい病気です。

この病気は水虫ではないので、水虫の薬は無効です。足の汗が減る秋になると自然に治る傾向があります。
接触性皮膚炎素足でサンダルを履くと直接サンダルと触れる部分に発疹や発赤ができる事があります。接触性皮膚炎というものですが、これも水虫と紛らわしい病気の一つです。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)掌蹠膿疱症という病気も水疱が出来る病気ですが、季節と無関係なので、水虫と間違いやすい病気です。因みに掌蹠膿疱症の“掌”という字は手のひら、“蹠”は足裏を意味します。手のひらと足裏の両方に水疱ができます。

手の症状が軽くて足裏だけに水疱ができると、水疱型の水虫と勘違いしやすくなってしまいます。掌蹠膿疱症は原因として金属アレルギー説がありますが、治癒がなかなか難しい病気です。


最後のページでは、いよいよ水虫の治し方のポイントについてです!>>次のページへ