肩こり/肩こりの原因・しくみ・肩こりに潜む病気

予防の盲点!合わないメガネが肩こりを招く(2ページ目)

以前は何も感じなかったが、最近は肩がこるという場合、以前とは何が違ってきたのでしょうか?気がつかない肩こりの原因があるのかもしれません。39歳男性のケースをご紹介しましょう。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

改善しない肩こり! その原因とは?

仕事での外出
同じ姿勢をとり続けずに、外に出る仕事がある方が、肩こりが楽な場合もあります
商社勤務の39歳男性のAさん。2年ほど前に営業から事務に異動し、1日中室内でパソコンを使う仕事が多くなりました。以前ほど勤務時間内に歩き回ることがなくなった分、慣れない職場の雰囲気の中で周りに気を遣いながら、必死にパソコンでの業務をこなしていきました。

最近は、ふと気づけばパソコンの前で2~3時間が経過していることもしばしば。帰宅する頃には、疲労からか居酒屋へ行く気力もなく、ぐったりしています。なんとなく、肩や背中が重く、後頭部や首の後ろが張る感覚もあります。このような状態になったことは、今までにはほとんどありませんでした。

Aさんは「このままだとダメだ。」と思い、週に1~2回スポーツジムへ通う時間を作りました。水泳をすると、背中の重い感じが減っていき、「やっぱり運動は大切だ!」と実感。ところが、首のコリと後頭部の鈍痛はあまり改善せず、それどころか、日によっては、首から後頭部にかけてコリ感を通り越し、痛みへ変わってしまうこともありました。Aさんには原因がわかりません。適度に運動もしているのにナゼなのでしょうか?


原因はメガネ! 気づきにくい肩こり要因

メガネ
視力は低下していませんか?
その原因は、Aさんにとって身近にあり過ぎたため、気がつくことができませんでした。それは、「メガネ」です。Aさんは、以前からメガネを常用していました。しかし、業務内容が変わり、パソコンへ向かうようになると、視力に変化が出始めていたのです。

初期の頃は、運動や入浴、マッサージを受けることなどで、目がパッチリと開き、視界が明るくなった感覚があったそうです。しかし、それにも増す仕事量だったためか、視力の低下が進み、メガネが合わなくなっていたのです。

画面が見えにくくなり、いつの間にか顔をパソコンに近づけるような、アゴの突き出た姿勢が習慣となっていったのです。なんとなく見えにくいと思っても、メガネのレンズを換えることは、ついつい後回しになりがちのようです。毎日使う目ですので、姿勢が崩れないように、そして、目の疲労から肩こりにならないためにも、視力のチェックも必要だということになりますね。

姿勢の崩れは、日常のあらゆることが原因となる場合があります。その一つとして、「合わないメガネ」があるということを頭の片隅に入れておいてください。アゴを突き出す姿勢は、頭を支えるための筋肉に負担をかけ、首の関節への負荷も増しますので、将来、頚椎の疾患にならないためにも注意したいものです。




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