Q)男性に妊娠力向上のための生活上のアドバイスをお願い致します。A)まずタバコをやめましょう。そして睾丸を温めない事(ブリーフはトランクスに替え、熱いお湯での入浴やサウナは控える)。ラップトップパソコンを膝の上で使うと睾丸が温まることが最近話題になっています。電磁波や放射線を浴びる環境は当然ながら避けた方がいいです。お酒も飲みすぎには注意していただきたいですね。
あ、精子は1週間に1回は出した方がいいですね。元気な精子を作り出すためには必要なことです。お子さんを授かりたいなら、奥様との性交渉をできるだけ多くもたれてください。貯めておいて一発勝負なんてのは昔の間違った考えです。
|
男性の活力を復活させ、子供の数を増やすのがつじクリニックの使命です。 |
Q)先生のこだわりを教えてください。
A)婦人科では精子だけをみてIVFやICSIで妊娠しましょうということになるのでしょうが、やはり当院は泌尿器科ですから男性不妊で受診されても患者さんの身体全体をみています。不妊が他の重大な病気の症状のひとつであることも多いんです。例えば、男性不妊で来られて診察してみると睾丸に腫瘍があったと言うケースがしばしば見受けられます。不妊症の男性は精巣(睾丸)腫瘍になりやすいんです。また、クラインフェルター症候群のような先天性の病気が隠れていることもあります。
それから、顕微鏡下の手術にはこだわってますね。無精子症の患者さんに行うTESEも顕微鏡下でやってますので、従来のやり方のTESEより格段に回収率がよくなっています。
Q)女性の場合、35歳になったらとにかく急いでくださいというメッセージがありますが、男性の場合はいかがですか?
A)ピカソは70歳で子供を作ったなんていいますが、40歳を過ぎると精液所見が悪くなる印象があります。当院に来られる患者さんは30代後半の方が多いので、10年早く来てくれたらなあと思うときがありますね。
|
泌尿器科故に精子へのこだわりを感じます。 |
Q)最後に何かコメントがあればお願い致します。
A)はい、私は子供を増やすこと、中年男性の活力をアップすることで日本を元気にしたいんです。男性の更年期障害についても専門にしていますので、この頃元気がなくなったなあと思われる方はご相談ください。ホルモン補充療法など最新のアンチエイジング的な治療も可能です。
それと、最先端の医療技術をもってしても残念ながらお子さんに恵まれないカップルはあります。でも、子供が全てではありません。ご夫婦二人で幸せな人生を過ごす選択肢もあることを忘れないでください。
まとめ
詠田先生のご紹介で突然、お伺いしたにも関わらず、フレンドリーにインタビューに応じて頂きました。非常に気さくでフランクにお答え頂く姿についつい余計な事まで聞いてしまいました(笑)。ここまで泌尿器科で男性不妊に特化しているクリニックは初めての経験なのである意味、エキサイトして取材させて頂きました(笑)
私の友人達もそうですが、泌尿器科に行くというのはある種の抵抗感があるものですが、今回のお話を聞いていて、気になるなら早めに行って話をした方がすっきりするなと思いました。
辻先生、診療後のお疲れの時間にありがとうございました。大変勉強になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。
★関連リンク
天神つじクリニック
詠田レディースクリニック訪問記(1)
詠田レディースクリニック訪問記(2)