不妊症/全国の不妊治療の病院・クリニック・治療院

IVF詠田クリニック訪問記(1) 不妊治療は卵から成人するまで!

今回は九州・福岡編ということで以前から気になっていた「IVF詠田クリニック」詠田由美先生を突撃インタビューしました。

執筆者:池上 文尋

今回は九州・福岡編ということで以前から気になっていた詠田先生を突撃インタビューしました。不妊関連の学会でお見かけしてもひときわ大きなオーラを発している女医先生です。アメリカ不妊学会において日本人で初めての座長をされたことも記憶に新しいことです。

今回、ある製薬企業主催の研究会において詠田先生を見つけて、追いかけて取材させてください!とお願いを致しましたところ、快く応じて頂いたという経緯です。それでは3時間にも及んだ取材内容をご紹介致しましょう。
PCO
受付です。ホテルのフロントのような感じです(笑)

Q)詠田先生がなぜ不妊専門医になったのか?きっかけとご経歴を教えてください。

A)大学を卒業してから3年間、内分泌の研究グループにいて様々な研究をしておりました。1985年夫のフロリダ大学留学に同行して、アメリカで様々な勉強をしてきました。その時にまだ始まって間もない体外受精についても情報を得ていました。

そして帰国後、臨床の場で内分泌的アプローチだけでは不妊を解決できない患者さんとのかかわりの中で、体外受精に取り組まなければという状況を何度も経験しました。そんな中、福岡大学の体外受精チームが1989年に立ち上がり、その立ち上げメンバーに初期から関わったのが本格的な不妊専門医師としての始まりです。

その立ち上げチームの中で動物実験やメディウムの安定化、エンドトキシンについての研究と体外受精や腹腔鏡での臨床を行っておりました。大学での10年間に、1000人を超える妊娠例を経験いたしました。
PCO
詠田由美院長です。TV相談で地元の女子高生や若い女性に大人気です。気さくな性格と的確な回答が受けています。

Q)先生の治療コンセプトについて教えてください。

A)不妊治療が世に出てきて15年、不妊治療がサービスになりすぎているような気がしています。自分は医療の本質をはずさないこと、これが大事だと思っています。

例えば、お預かりしている卵子は入院患者さんと同じだと思っていますし、IVFに必要な道具作りや培養液も今まで自分達で試行錯誤してきた安全性の高いものを追及しています。一つ一つの成分も厚生労働省の基準や日本薬局方で確認しながらの配合をしております。

当院はIVFという名前はついていますが、IVFだけを行っているクリニックではありません。患者さん一人一人にあったオーダーメイド治療を当たり前にすること、そして患者さんの適応に合った治療を進めます。早く原因を見つけて、早く原因を解消する、これが基本です。
PCO
処置室。オープンスペースになっていてすべてが見渡せる。明るくて気持ちの良い空間作りを実践されている。


よって「患者さん診る」ということが大事だと思っています。これは昔ながらの治療に通じるものですが、最近の不妊治療では忘れられている感があります。きちんと患者さんの所見を診て、適応(治療の理由)にあわせて治療方針を決めることをあえて大事にしたいと考えています。診断の結果、排卵誘発治療、AIH、IVFや顕微授精など、どの治療方針に決定してもどの治療も最良・最高の状況で準備していることが不妊治療専門施設の役務と思います。

不妊治療専門医師、不妊治療専門医療機関として行っていますので、設備や技術は最良・最高のものを準備することは当然のことと考えています。また、当院の治療にはステップアップという考え方はありませんので、治療理由がはっきりしていれば、早くからAIHやIVFも進めていきます。
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