泌尿器科、産婦人科などで検査を受けることが出来ます。初尿や尿道擦過綿棒、子宮頸管擦過綿棒などを用い、遺伝子検査法または抗原検査法で検査します。綿棒を用いた場合、多少の痛みと出血を伴うこともあります。最近では病院に行きたくない人のために下記のような自己検診キットもあります。
クラミジア自己検診キット
そして治療は抗生物質による薬物治療になります。治療はカップルで受けるのが理想的です。しかし、日本の場合、どちらかが悪者になってしまうためになかなか相手に切り出せないという部分もあるようです。
しかし、治療をしないと広げるもとになるので、よく話し合ってカップルで受けるようにしたいものです。
治療期間は7~14日間で抗生物質をその期間中、服用する事が必要です。ドクターの指示に従い、きちんと服用を継続して頂く事が大事です。
●クラミジアにならないために
クラミジアにならないようにするにはいくつかのポイントがあります。かかってもなかなか自覚症状がない場合もあるので、まずは罹らないための工夫を身につけることが大切だと思います。そしてかかっても早期発見・早期治療が必須です。
1) コンドームの使用
2) パートナーの固定化(安全なパートナーとだけ性交渉する)
3)「感染の可能性が高い」と自分で心当たりがある人は早めに検査・治療すること。また定期的に検査すること。
最近、特に問題になっているのが風俗店での咽頭クラミジアの増加です。クラミジアの感染は性器のみではありません。オーラルセックスによる咽頭への感染も増えており、咽頭から性器への逆感染も増えているわけです。そのことも充分に注意が必要です。
●まとめ
今回は大きな不妊の原因のひとつであるクラミジアを取り上げてみました。性感染症はあまり人に言えないということで自覚症状が出ないと病院に行かない人が多いのが特徴的です。そして知らないうちに不妊症の素因を作っている事がある訳です。
ドクターとクラミジアについて話をしていてよく言われるのが「どのように患者さんに説明していいのか、難しい場合がある」ということです。
例えば検査をしてクラミジア陽性だった。でも自分のパートナーは夫だけ、そうなると夫がどこかで感染してきたということになる。じゃあどこで感染したの?ということに結びつくのです。そこで「風俗店に行ったのか?他の女性と性交渉をもったのか?」と相手を詰問したり、自分の中にとどめておいて悩んだりしちゃうわけです。だからドクターとしては患者さんへの説明が難しいなということになります。
しかし、「事実は事実」として受け止めて、早期治療を共に行なっていくという姿勢がこの疾患では大事なことになります。なかなかシリアスな問題になりますが、実は世界で最も多い性感染症であることを考えれば、風邪に近いような感覚で捉えて次にこういうことを絶対に起こさないという観点で考えた方が得策と思うのですがいかがでしょうか。
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