不妊症/代理出産・その他の不妊治療

卵子を求めて9000km!(2ページ目)

ロサンジェルスにおいて最も多く日本人ドナーを持つLA BABY社に行ってまいりました。社長の岡垣氏に突撃インタビューをさせて頂きました。

執筆者:池上 文尋

LA BABY社 インタビュー!


オフィスにてインタビューをさせて頂きました。それが下記の内容です。

Q)LA BABYを作るきっかけを教えて下さい。

A) 最初のきっかけは日本のあるドクターと知り合い、一緒に本を書いたのがきっかけです。そしてそのドクターの影響で不妊治療について学ぶようになりました。元々私の職業が海洋ジャーナリストなので最初は副業的にお手伝いできればと思っていたのですが、ドクターの意向で責任ある人に任せたいということで私が全面的に担当することになりました。

しかし、センシティブな部分もあるので準備に時間をかけました。提携先の選定や他のクリニックへの聴き取り調査やメリット、デメリット、そして本も読み漁りました。そうすることによりエッグドネーションの問題点をすべてクリアしたいと思いました。

またアメリカでは、卵子提供プログラムによる法整備をいままで以上に厳しくしています。そのための対策などに時間がかかり、半年間をかけて会社設立に至った訳です。
PCO
インタビューを行なったミーティングルームです。ドナーやレシピエントとのお話もここで行われるとのこと


Q)岡垣さんが考えるLA BABYの長所と短所とは?

A) 私は長所として4つ、短所として1つあげられると思っています。下記の通りです。

<長所>
・ 料金の設定が他に比べて安価
(旅行代理店やホテル、クリニックと交渉をし、患者様に低料金でプログラムを受けられるよう努力しています)

・ FDAの制限が強いがそれをクリア
(FDAの規制は、ドナーの年齢や学歴詐欺などを防ぎ、卵子提供エージェンシーからエッグドナーに適さない人を紹介しないようにしています)

・ 着床率は現在のところ100%(2005年度の着床率は約95%:25~30組中・流産報告2件)

・ ドナーの数と質が高い(60名 19~30歳)
PCO
待合室です。落ち着いた感じ漂います。

<短所>
日本にオフィスがないので日本での直接的なフォローが出来ない

Q)エッグドナーの価格ってどれくらいかかるのですか?

A) その時の為替レートにもよりますが、1回目全部で360万円程です。2回目からは80万円程になります。卵子を保存していますので。

Q)登録する前に、ドナーの顔が見たいという人が多いと聞いたのですが・・・

A) はい、おられます。ロサンゼルスまで来ていただければ、ドナーの写真やプロフィールを無料でお見せします。ただ、ドナーのプライバシーを保護するため、ロサンゼルスに来る前にドナーが見たい場合は、手付金を先にいただくシステムにしています。ただ、まずは検査をしてもらい、ロサンゼルスでドナーの写真を見た後に、プログラムを進めていく事をおすすめしています。

Q)レシピエント(依頼者)にアドバイスをお願い致します。

A) 我々の会社だけではなくて色々な会社に問い合わせたり、話をして見たりすることが大事だと思います。そしてその中から自分にあったエージェントを探せばいいと思います。その時のポイントはドナーの数と今までの実績ですね。
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