「子供が出来ないなあ」ということで産婦人科や不妊専門クリニックへ行って最初に行う治療がこのタイミング療法です。
最近、不妊治療というと人工授精や体外受精、顕微授精などの高度な生殖補助技術の話ばかりがクローズアップされて、基礎的な方法や初期の治療の話があまりピックアップされていない状況なので今回はあえてこのテーマにしてみました。皆さんの中でもよくご存知の方も多いと思いますが、おさらいの意味で読んで頂ければ幸いです。
タイミング療法の方法
タイミング療法は読んで字のごとく、「排卵周期を基礎体温表で測りながら
排卵の時期を予測して、その時に性行為を持つことにより妊娠に至る」という治療法です。
排卵の測定には基礎体温表の他にLHチェッカーという排卵を知るための
尿検査キットを活用する場合もあります。これを活用する事でより正確に排卵日を予測することが可能になります。
卵巣の中にある卵胞(卵子がこの中にある)は月経後、脳下垂体のFSHと少量のLHの刺激によって大きくなってきます。そして卵胞の大きさが約20mmになるとLHサージ(脳下垂体から一気にLHが分泌される)の刺激によって卵胞内にある卵子の排卵が促されます。
LHサージ後、約16時間~18時間後に排卵されるということで、その時期に卵管膨大部(卵巣から排卵された卵をキャッチしたすぐ下)に精子が待っている状態が理想的と言われています。そこで受精が起こるわけです。
よって排卵と予想される日の前後あわせて3日間、性交渉を持つとよいと
されています。
またタイミング療法にクロミッドのような経口排卵誘発剤を組み合わせて治療を行うパターンもあります。特に内分泌的な原因が考えられる場合、排卵誘発とタイミングを組み合わせる訳です。
場合によっては漢方薬や東洋医学系のアプローチで体の調子を整えながらこのタイミング療法をされるドクターもおられます。
タイミング療法の効果
タイミング療法ってあんまり効果がないんじゃないの?といわれる方も
ちらほらおられるのですが、実は不妊専門クリニックでも一番妊娠が多いの
はこのタイミング療法なのです。タイミング療法をきちんとすることによっての利点は安価で妊娠の確率が高いということです。
しかし、最近このタイミング療法を一気に飛び越えて治療する体外受精に特化した不妊専門クリニックもありますのでその辺をきちんと事前の調査(インターネットを活用しての情報検索や体験した人の談話を聞くなど)や一度行ってみるならその場でタイミング治療を行うのかどうかをドクターや看護師に聞いてみるのもよいかと思います。