子宮の病気/子宮内膜症・子宮腺筋症

子宮内膜症、原因はアレルギー?(2ページ目)

いままでいまいち原因のわからなかった子宮内膜症の原因にアレルギー反応の可能性があるという発表がありました。もしかしたら新しい治療法に結びつくかも。あわせて月経痛を減らす知識も紹介。

山田 恵子

山田 恵子

女性の健康 ガイド

医師

東京大学医学部卒業。整形外科専門医、認定産業医。東京大学医学部医療情報経済学、ハーバード大学研究所客員研究員等を経て、東京大学医学部附属病院整形外科。ロコモチャレンジ!推進協議会委員。研修医や救急医療でのハードワークで体を壊してしまった経験を含め、現代社会で頑張る女性に役立つ健康情報をお届けします。

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ちなみに生活習慣の改善としてよく挙げられるのが「とにかく温める」こと。これは子宮内膜症の人だけではなく普通の月経痛の人にも当てはまります
月経痛の原因の一つ骨盤内のうっ血だといわれているので、温めて血の流れを良くするのは必須!です。具体的には

・腰湯でお風呂につかる
・ひそかに使い捨てカイロをおなかにはる
・温かい食事・飲み物をとる
・定期的に運動する(←血流がよくなります)

などなど。また、骨盤内のうっ血を防ぐという意味では

・便秘を解消する
・トイレを我慢しない
(←骨盤に物をためておくとそれだけでうっ血の原因になってしまうのですね)
・きついガードルなど下着で締め付けない
・立ちっぱなしにならないでほんのちょっとでも横になる

なんていうのも重要。なんと、からだを横にするだけで立っているだけの状態の数倍の血液が骨盤に流れるといわれているのですね。といっても、働いている方なんかはオフィスでいきなり横にはなれないですよね・・・。そんなときは膝の屈伸運動で姿勢を変えるだけでも効果的です。あとは、タバコも血管を締め付けて血流を悪くするので禁物です。
また、子宮内膜症は卵胞ホルモンの影響で広がることがわかっているので、これを多く含む動物性脂肪をとり過ぎないようにしてくださいね。
それ以外では、月経中はホルモンが極端に変わる時期なので、自律神経失調になりやすいのに加え、痛み自体がストレスになってさらに自律神経が上手く働かず、悪循環・・・なんてことも。あまりに痛い場合は鎮痛剤を内服するのもきちんとした対処法だと思われます。

参考になりましたでしょうか。

子宮内膜症についてはチョコレートのう腫ってなあに?
も参考にしてくださいね。
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