婦人病・女性の病気/更年期障害

夫にも知ってほしい更年期障害の症状(2ページ目)

更年期といえば女性が避けて通れない時期ですが、そんなとき、周囲の理解がないとますます袋小路に入ってしまうことも。今回は、「わかってほしい更年期症状」についてお伝えします。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

パートナーと一緒に乗り切る更年期症状

更年期の乗り切り方
更年期の乗り切り方
体のさまざまな部分によくわからない症状が起こると、ご本人はつらい上に不安になってしまいますよね。

しかも、この年齢はちょうどご両親の介護や子供の就職、結婚などの時期で環境も大きく変化します。といって、パートナーの方も、この時期は職場で最も忙しく責任のある立場だったりして、最初は心配してくれていても、どうしたらいいかわからず、なんとなく避けて通りたいという気持ちになってしまうことも。

更年期は「抑うつ症状、イライラ」といった精神的な症状が多くみられますが、これはホルモンの低下以外にも周囲の環境の問題と、そこから受けるストレスが大きく関わっているといわれます。うまく更年期を乗り切るためには、周囲の理解が必要不可欠といえます。

まず自分でできることとしては、

・ある程度、体調の変化をゆったり受け止める
・カウンセリングなど、自分の状態を話せるところを見つける
・ウオーキングや水泳、サイクリング、ヨガなど自分にあったスポーツを見つけて体を動かす
・趣味を再開、もしくは新しく始める
・マッサージ、エステ、アロマ、半身浴、ストレッチなど、リラックスできそうなものを試してみる
・早めに婦人科を受診し、場合によっては薬を処方してもらう

といったことになりますが、周囲もこれを理解してあげることが重要。病院の受診をためらっているようでしたら、手助けしてあげたりもできますよね。といって、「病院でどこも異常がないと言われた」からといって、「健康なのに怠けている」なんて責めることはNG。

人間が「体調が悪い」と言う時は、それが体に問題があるか、心に問題があるかはさておき、「体調が悪い」と感じる何かが背景に存在するものです。その状態を周囲が受け入れるだけで、本人は随分と楽になることも多いもの。

できるだけ、ご本人も周囲もプラス思考になれるよう、一緒に更年期を過ごせると良いですよね。



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