胃腸の病気/食中毒

焼肉店の食中毒と難病ギランバレー症候群

夏の焼肉は夏バテ予防にうってつけの外食です。万が一食中毒は起こしても数日で治ります。しかし食中毒をきっかけに起きることがある難病がギラン・バレー症候群。手足が麻痺して最悪は人工呼吸器の管理になります。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

焼肉の加熱調理の責任は食べ手に!

eye_rinse_01.jpg
加熱調理はしっかりと!
焼肉屋というと、御馳走、スタミナ、夏バテ予防という感じがします。低タンパクになりがちな夏には、確かに相応しい食事です。ただし、加熱料理の責任は、食べ手にある食事です。不十分な加熱調理は、食中毒の原因となる可能性があります。

キャンピロバクターも肉が好き!

//imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/2/9/9/7/4/2/campylobacter_01.jpg
細長いらせん状の細菌です。
肉で食中毒というと集団発生して問題となった大腸菌の一種のO-157があります。肉が原因となる食中毒の原因菌としては、キャンピロバクターという細菌が重要です。キャンピロバクターは、細長くて螺旋状の形態をしています。キャンピロバクターによる食中毒は学校給食が原因で集団発生することもあります。症状は、比較的に軽くて、入院が必要となることはあまりありません。ところが食中毒が治ってから本来は体を守るための免疫反応が思わぬ難病を引き起こすことがあります。

>>次ページでは、ギランバレー症候群について解説します。>>
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます