歯のウイークポイントの見つけ方
なぜ奥歯だけに被せ物が? |
「な~んだ。そんなことか……」と思うでしょうが、歯のトラブルは、すべての歯に均等に起こるものではありません。口の中でトラブルを引き起こしている場所には、何らかの理由や傾向性が見つかることもしばしばです。
特に30歳以上では、過去の治療跡を参考にすることによって自分の歯の弱点や口の中の環境の特徴など、ある程度知ることが出来ます。
■前歯と奥歯を見比べる
被せ物などの治療跡が前歯に多いか、奥歯に多いか比較します。ほとんどが前歯に集中している場合は、歯ぎしりなど咬み合わせの問題があることが多く、そのため今後も前歯が弱点となる可能性があります。
■左右を見比べる
治療跡が左右どちらかに極端に偏っていることがあります。これは咬み合わせなどによる力が片側に集中していると考えられます。咬み合わせが原因の場合は、続いてその歯の上下の位置にある歯も、トラブルが起こる可能性もあります。
■歯の面を見比べる
歯の表面でも咬み合わせ面、歯と歯の間、外側の根元など、同じような部分に治療跡が集中していることがあります。特に歯と歯の間の治療跡がある場合には、油断するとそのほかの歯と歯の間も同じような虫歯になる傾向があります。
咬み合わせの力が原因で起こることは「前後(前歯、奥歯)や、上下的な傾向性」が認められることが多く、歯の形態などが原因で起こることは、「左右的な傾向性」として治療跡に表れやすいと考えられます。
歯の環境が改善しないと、治療をしても再び虫歯になってしまうため、同じ場所が何度もトラブルに見舞われるといったことにもつながります。
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