虫歯治療で麻酔なしになる基準
歯の麻酔をするか?しないか?の判断は、よりメリットが得られる方が選択されるのが一般的
人によって、さまざまな要素が異なるためで、状態を総合的に判断して、決められることが多くなります。
麻酔をするかしないかを選択する際の要素とは?
麻酔をする際の参考になる代表的なものは以下のようなものです。■患者側の希望
もっとも重要視されるのは、治療を受ける側の希望です。一般的には、治療時に痛みを伴いそうであれば、何も言わなくても麻酔が利用されます。念のため、希望するのであれば、治療時に「痛くなりそうなときは早めに麻酔をしてもらえますか?」と確認をすると良いでしょう。
逆に麻酔自体が苦手な場合、麻酔が苦手なことを伝えることも出来ます。ただし麻酔は絶対拒否と伝えると、イコール治療時の痛みは我慢、となる場合もあるため、絶対拒否ではなく、ちょっと苦手程度のニュアンスが良いかもしれません。
■虫歯の深さ、大きさ
歯を削る際、大きさより深さが、痛みを生じるかどうかを左右します。明確な基準はありませんが、浅ければ麻酔をしなくても治療が可能なケースが多くなります。
深い場合は、歯の内部の神経に近づくため、麻酔が前提で、まれに麻酔をしなくても痛みをあまり感じないで治療できるといった感じになります。
■痛みに対する許容度
治療の際誰もが痛みを感じるような大きな虫歯ではなく、麻酔が必要かどうか微妙なケースでは、人によって治療時の反応が大きく異なるため、その人の治療の際の反応や表情なども参考にすることもあります。
■妊娠の有無
妊娠中は基本的に麻酔の使用を控える場合が多くなります。しかし強い痛みを生じている場合には、麻酔なしでは治療できない、そのまま放置も出来ない、そんなときに麻酔を使用し治療する方が、メリットがあると判断されれば麻酔での治療が行われることもあります。
痛みを感じないよう全て麻酔治療にしない理由
すべての歯の治療で麻酔をしたい、という場合は?
確かに麻酔をすればすべての刺激はなくなりますが、逆に考えると、どこまで治療(刺激)しても、痛くなくなります。麻酔中はまったく痛くないが、麻酔が切れた途端に痛みが出てくるケースも考えられます。
歯の治療では、麻酔をして一回で治療をするより、麻酔なしで回数を分けて少しづつ行った方が、治療後に痛みや、しみるといった症状が出にくかったり、経過が良かったりすることが良くあります。
さらに麻酔自体は薬です。余分なものはできるだけ体内に取り入れない方が良いといった考え方もできます。必要ない場合には、使用しないのが原則です。
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