食後になると歯の間に入った食べ物を、楊枝で取り除いている方、いらっしゃいませんか? どうして物が挟まってしまうのか? そしてそのままにしておくとどんなことが起こるのか? 解説します。


どうして物が挟まるのか?

歯に物が挟まる
歯の間に物が挟まるのは、時間は解決してくれません。病院で相談することをお勧めします
一般的に歯と歯の間に物が挟まり易い場合には、次のような場合です。
  • 歯と歯の間に虫歯がある
    歯と歯の間に虫歯があると、虫歯の穴に食物が引っかかり挟まり易くなります。

  • 歯と歯の間に隙間がある
    虫歯はないのに歯と歯の間に物が挟まるような場合は、歯と歯の間に隙間(0.1~3ミリ程度)がある場合は物が挟まりやすくなります。咬み合わせが原因で、歯が少しずつ移動して、隙間ができてくる場合もあります。

  • 歯と歯に段差があるとき
    歯の咬む面が周りの歯より、一段高くなっていたり、低くなっていたり歯並びに段差があると、物がはさまりやすくなることがあります。

物が挟まるには適度な間隔が必要で、あまり大きな間隔になると逆に挟まらなくなってきます。食べ物でよく挟まりやすいのは、肉や野菜の繊維質が中心です。また歯の形態によっても挟まり易い場合があります。


物が挟まったままだとどうなる?

歯に物がはさまったら
歯の間に物が挟まるのは、歯周病の危機?! 挟まった物を取り除いた後、水がしみるようになったら要注意!
食べ物などが歯の間に挟まると初めのうちはとても気になるものですが、時間と共に慣れてしまい、物が挟まっていること自体、あまり気にならなくなってしまいます。物が挟まったままだと歯と歯肉にとても悪い影響を与えます。具体的には、次のようなことが起こってきます。
  • 歯周病が急激に進行する
    一番大きな影響を受けるのは、歯肉です。特定の歯の間に物が挟まると、食べるたびに次から次へと同じ場所に物が押し込まれるように詰まっていきます。

    挟まった物が機械的に歯肉を押し下げ、歯周病菌が繁殖して炎症を起こさせるダブル効果で、急激に歯周病が進行して、歯と歯の間の歯肉が下がってしまいます。

    歯肉が下がると、さらにその部分に物が押し込まれてくるので、楊枝などでもどんどん取れにくくなり悪循環になります。ひどくなると、楊枝で物を取った後に、水がしみるようになることもあります。

  • 虫歯になる
    歯の間に物が挟まっていると、その部分から歯に虫歯ができます。歯と歯の隙間から歯の内部に向かってトンネルを掘るように虫歯が進行しやすいため、虫歯ができても発見しにくくなります。

物が挟まる程度によりますが、歯の汚れを磨き残した場合の何倍も早いスピードで、歯周病や虫歯が進行してしまうことが多いようです。

次のページは、歯に物が挟まる場合の治療法についてに続きます。