歯周病/歯周病(歯槽膿漏)の原因・症状

意外と知らないお口の病気Vol.2 「歯周病菌」は全身に巡る!(2ページ目)

歯周病といえば、以前はグラグラして歯が抜けるイメージがありますが、実はそれだけではありません。最新の報告では難病の原因にも関連があることが報告されています。

丸山 和弘

執筆者:丸山 和弘

歯科医 / 歯の健康ガイド

歯周病の治療法

歯周病の治療法は原因となっている細菌の塊を取り除くことです。つまりプラーク(歯垢)や歯石をきれいに取り除くことができれば、それ以上歯周病は進行しません。そして歯肉の炎症も治ってしまいます。
  • 自分でやらなければいけないこと

  • 歯の表面についたプラーク(歯垢)は毎日歯ブラシで自分で磨いて落とします。歯周病が進行している場合は、歯磨きもそれまであまり熱心ではなかったケースが多いため、今までと同じような歯磨きでは歯周病を完全に治すこと困難です。

    一度治っても再び歯周病になることも多いので、気持ちを完全に切り替え歯磨きを続ける事が大切と覚えておいてください。

  • 歯医者さんが行なうこと

  • ポケットと呼ばれる隙間(歯と歯茎の境目のミゾ)の内部にあるプラーク(歯垢)や歯石は歯医者さんで取り除くしかありません。

  • 治療期間は?

  • 歯肉炎(ただ歯茎が腫れただけ)であれば、自分で歯磨きをしっかり行なえば1週間もあれば治ります。しかし、進行した歯周病では歯の根の深い部分にまで歯垢や歯石がしっかり付着しているため、それらを全て取り除き安定するまで半年~1年以上かかる場合もあります。

  • メンテナンスは必要?

  • 必要です。治療が終わって歯肉の安定した状態になったら、今度は再び歯周病にならないための予防として、しっかりとしたブラッシングや歯医者さんで定期的な検診をお勧めします。自分の歯磨きでは落とすことのできなかった汚れは、歯医者さんで行なうPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)によって予防することができます。PMTCについてこちらの記事にて紹介してます。

●豆知識●  歯周病と歯槽膿漏の違い

両方とも同じようなイメージですが、現在では歯槽膿漏と呼ばずに歯周病と呼ぶようになっています。

  • 歯周病

歯肉炎(膿が出ない炎症)から歯周炎(膿が出て骨が溶けるほど進行している)までの広い範囲を指しています。
  • 歯槽膿漏

歯肉から膿が出ている状態のみを指します。


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