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オーラルケアシリーズ Vol.3 30代からのフロス・歯間ブラシ(3ページ目)

オーラルケアグッズ売り場に行くと様々な歯ブラシなどの他に歯ブラシの補助器具と呼ばれる特別な役割をもった商品が置かれています。デンタルフロス・歯間ブラシの使い方について解説します。

丸山 和弘

執筆者:丸山 和弘

歯科医 / 歯の健康ガイド

30代はそろそろ歯間ブラシが必要に…

歯間ブラシ
30代以上は歯間ブラシの使用したほうが良いケースが増える
10代、20代はそれほど使用する機会がないのですが、30代以降は歯間ブラシを使用したほうが良いケースが多くなってきます。これは30代以降は歯肉が下がることが多くなるため、歯間ブラシが入る隙間ができてくるためです。

歯間ブラシとは針金に歯ブラシの毛が放射線状についているものをいいます。歯と歯の間の歯肉との隙間に差し込んで汚れを取り除きます。

歯間ブラシは歯周病予防に効果的

デンタルフロスと歯間ブラシの使い方
デンタルフロスと歯間ブラシは、使う場所が違う。デンタルフロスは「黄色」、歯間ブラシは「赤」の部分のプラークを落とすために使う
歯間ブラシはデンタルフロスと同じように歯と歯の間の汚れを取り除くものですが、デンタルフロスと違うのは歯肉に接触させて使用するところです。このため歯と歯の間の歯周病予防には効果的です。

予防だけでなく歯周病治療においても中程度以上の歯周病でも歯石を取る治療を行ないながら、歯間ブラシを使用していると歯周病が改善するスピードが格段にアップします。


使用方法は、自分の隙間にあった大きさの歯間ブラシ(初めは細いタイプがオススメです)で歯磨きが終わった後に歯と歯の間(右図の「赤」の部分)に歯間ブラシを差し込み2,3回動かすだけです。これを歯間ブラシが入りそうな歯と歯の間で繰り返していきます。1日1回でも効果的です。

注意点

気をつけることは、歯間ブラシが入らない隙間には、無理に押し込んだりしないことです。歯肉に傷をつけてしまいます。

虫歯や歯周病は自分のちょっとした努力でリスクを大きく下げることができます。口の中の変化に対応して歯磨きも変化させ、定期的な検診を行なうことで、歯を守ることが容易になります。

「歯の健康」の記事一覧へ

-関連サイト-
オーラルケアシリーズ Vol.1「効率的な歯磨きの方法とは?」
オーラルケアシリーズ Vol.2「歯磨きのうそ?ホント!」
オーラルケアシリーズ Vol.4「今話題の輸入歯磨き粉BEST5!」

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