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市況回復の兆し?最新マンション事情(3ページ目)

景気後退の中、売れ行きの鈍化から価格調整の進みつつあるマンションマーケット。新築マンションや中古マンションの供給減の中、在庫調整が進んでいます。最新のマンション事情を紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

底は打ってはいないが、意外と回復は早いかもしれない

中古マンション
城西エリアや城南エリアの中古マンション価格は、土地価格の下落もあり随分と値頃感が出てきている
ピークと比べ、市場価格が大きく下がっているのが事業用地です。一時期は、東京23区で供給坪単価200万円を切れる事業用地は無いとも言われていましたが、先行き不透明な中、随分と下がってきているようです。但し、やや下がっているものの工事費は依然として高水準で、ディベロッパーの信用懸念から施工会社が求める支払い条件も厳しくなっているようで、供給動向は当面低水準で推移しそうです。

例えば、千葉や埼玉の在庫マンションの販売物件の中には、建築費や用地価格が下がっても通常の事業収支ではありえない価格のマンションもあります。また、価格の下落が進むと収益物件としての購入ニーズも高まるため、立地条件が良く賃貸ニーズの高い中古マンションなどは、今後の極端な値下がりは、考えにくいかもしれません。

新築マンションに関しては、ある意味今となっては高値で仕入れているマンションが多いはずなので、仕様スペックを良くチェックしながら選びたいところだと思います。
 

在庫がもっと減るとどうなる?

例えば、中古マンション市場で3,000万円台~4,000万円台の築年数の浅いマンションは、非常に動きが早くなりつつあります。ゆっくり構えている間に買える物件がなくなっている状況が2003年頃にもありましたが、エリアや価格帯によっては、早めの判断を迫られるケースも出てくるかもしれません。

新築マンションマーケットは、販売スピード鈍化の中、販売戸数を絞った期分け販売が中心ですが、今だからこそ選べる住戸が多いのも事実。このゴールデンウィークには、自分の眼力アップのためにモデルルーム巡りをするのもいいかも知れません。

 
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