眼精疲労にもいろんな状態がある
さて、調節緊張とは、何のことでしょうか?調節緊張とは、目のレンズ(水晶体)の厚さを調整する筋肉である、毛様体筋の活動が緊張状態にあることです。この状態が慢性化すると眼精疲労になります。この装置で調節機能を測定すると、軽度から重度まで調節緊張の度合いがはっきりし、さらに調節痙攣の度合い、老眼の度合いまで判明します。
<正常眼>
高林の右目の測定結果は良好 |
まず、目の健康ガイド高林の右目の測定値ですが、正常値(正常眼)でした。左側の緑色のバーは、遠方視で毛様体筋がリラックスしている状態で、目に疲れがたまっていないことになります。近方視では、黄色~オレンジ色がわずかにありますが、調節が正常に機能しているようです。
<調節緊張症>
急に視力低下をした人に多い。
オレンジ色のバーが多くなり、緊張状態が続きます。パソコンワークの目の酷使などで眼精疲労や肩こり、頭痛などもあるかもしれません。ほどんどリラックスした緑色のバーがなく、黄色やオレンジのバーがグラフに現れます。(梶田眼科サイトより許可を得て一部転載)
梶田眼科のサイトにグラフがあります
<調節痙攣(けいれん)>
調節反応が正しく行われておらず、ピントを合わせるのに、目の筋肉が痙攣する状態です。グラフでは赤色のバーが主体となり慢性的に緊張状態にあります。この状態では、急激な視力低下が生じ、強い眼精疲労の症状や視力低下を伴います。(梶田眼科サイトより許可を得て一部転載)
梶田眼科のサイトにグラフがあります
<テクノストレス(IT)眼症>
パソコンワークを長時間する人になりやすい症状です。遠くを見ているときには、何ら自覚症状は無いが、近くを見ようとすると、毛様体筋に強い緊張が生じ、頭痛・めまい・嘔気といった症状が出現し、作業の持続が困難になります。はじめのころはリラックスしている緑色のバーですが、途中からオレンジや赤色のバーになり、緊張状態になります。(梶田眼科サイトより許可を得て一部転載)
梶田眼科のサイトにグラフがあります
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