「白内障なんて高齢者だけ」とお思いのあなた、50歳代でも発症する人は少なくはありませんから油断は禁物。進歩した白内障手術は、適切な時期に手術を受けることで、ほとんどが視力回復することができるのです。

横浜相鉄ビル眼科医院 大高功院長
横浜駅西口近くの横浜相鉄ビル眼科医院、大高功(おおたか・いさお)院長は全国から患者が集まる行列のできる眼科医。他の病院の医師が患者として手術を受けにくることもよくあるほど、多くの患者に選ばれている先生です。今回はこの大高先生に、白内障手術についての質問を聞いてみました。

<これまでの白内障シリーズ>
【第1回】白内障とは?
【第2回】白内障になりやすい人とは?
【第3回】白内障をどう治す?



Q (目の健康ガイド):白内障手術はどのようなものですか?


A(大高先生):目の水晶体(※1)は、キャンディーのような構造になっています。そのキャンディー本体(核)が袋(嚢(のう))に包まれていると考えてください。白内障は、核がにごった状態で、視力が低下してしまう病気です。

そこで白内障の手術では、嚢の上の部分を丸く切り取って、核のみを破砕吸引して取り出し、そのかわりに嚢に人工の眼内レンズを入れます。

※1:水晶体は目の中にある組織で、無色透明で凸レンズの形状をしており、ここの厚さが変わることで遠近のピントにあわせることができる。


Q:白内障手術は、いつ受ければいいのですか?


A:白内障は、「患者さんが不便をお感じになると手術で治療」、ということになります。しかし、「不便を感じたときって、いつ?」という質問を多く受けます。

個人的には、「矯正視力、すなわち眼鏡で最大限に矯正した時の視力が、0.5をきるようになってきたら、手術を検討してください」、とアドバイスしています。

というのは、現代の手術では水晶体の中身を砕いて吸い取ってきれいにしますので、あまりに進行すると、中身が硬くなって手術がやりにくくなってしまうからです。手術がやりにくいということは成功率が落ちるということなので、患者さんにとってもデメリットが大きくなります。

参考サイト:【第3回】白内障をどう治す?[目の健康]-白内障手術を受けるタイミング

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