瞼裂斑とは

瞼裂斑

紫外線やコンタクトレンズの影響で結膜が厚くなり、しばしば炎症を起こす瞼裂斑。見た目で悩まれる患者さんも少なくありません

白目は一番下が強膜、その上がテノン嚢、その上が結膜、と言う3層構造になっています。紫外線やコンタクトレンズによる刺激などの影響で、結膜が分厚くなった状態が瞼裂斑(けんれつはん)です。通常はその部分がまわりに比べて黄色く見えます。通常、鼻側にできることが多いですが、耳側にできることや、両側にできることもあります。

瞼裂斑はまぶたでこすれたりして炎症を起こす「瞼裂斑炎」が起きて頻繁に赤くなるので、患者さんは深く悩んでらっしゃる場合があります。このページをご覧なのは、そういう方でないでしょうか。

瞼裂斑と呼ばれるものには2種類あります。
  • 小さな翼状片……放置しておくと大きくなって、角膜(いわゆる黒目)に入ってきて、翼状片に進行してしまうもの
  • 放置しておいても角膜に入ってこないもの(狭義の瞼裂斑)
この2つは小さいときは区別がつかないので、臨床の現場では一緒にされています。「翼状片と瞼裂斑は別物だ」と記述されている先生もいらっしゃいます。おっしゃることは100%正しいのですが、実際の現場ではいちいち区別していられないというわけです。

瞼裂斑の症状

・瞼裂斑炎になると血管がたくさんできてしまう→白目がいつも赤くなり、人からいちいち赤目を指摘されてうっとうしい。人と目を合わせて話せなくなる。

・炎症部分が盛り上がってくる→まばたきのたびにこすってしまうので、慢性的なごろごろ感が発生。変な盛り上がりが嫌だと、見た目を気にする人も多い。

などですね。

瞼裂斑(狭義の瞼裂斑)の原因

個人差はあると思いますが、みなさんも足のかかとの皮は分厚いでしょう。体の表面は、皮膚でも目の表面でも同じく、ストレスにさらされると年々分厚くなっていきます。この現象が結膜に起こったのが瞼裂斑です。

時計の文字盤で例えると、結膜の3時と9時にあたる部分は、風にあたったり紫外線があたったりして慢性的にストレスにさらされているので、この場所にできるわけです。

ということで、結膜にとってストレスがかかることはすべて原因になりえますし、もちろん同じストレス量でもその時間が長ければ長いほど瞼裂斑がひどくなるというわけです。

具体的には
  • 紫外線
  • 潮風
  • コンタクトレンズ
  • 加齢(ストレスのかかるトータルの時間が長くなるから)
  • 体質(結膜が強いか弱いかはとても大きな要素です)
というところですね。臨床の現場では、コンタクトレンズでできる場合が圧倒的に多いです。
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