レーシック/レーシック手術・メリット・費用

目の視力矯正レーザー手術、レーシック(2ページ目)

メガネやコンタクトをお使いの方、わずらわしさを感じることはありませんか?近視・乱視・遠視を治して、裸眼ですごしたい方も多いはず。レーザー手術の他、視力が取り戻せる最先端の技術情報をお届け。

執筆者:高林 克枝

レーザー以外の視力矯正技術

適応検査の結果、レーシック手術は5人に1人しか適応しないという報告もありますが、そのレーシックが受けられない場合にも、他にいくつかの手術方法があります。

フェイキックIOL(アイ・オー・エル):Phakic IOL
この手術は、患者の近視の度数に応じた人工レンズを虹彩(角膜の後ろの房水の部分)の上に固定し、光の屈折を変えます。この技術は、レーシックが受けられない方で、強度近視または角膜の薄い方の近視矯正をします。
なお、人工レンズの素材は、ポリメチルメタクリレートで、現在広く行われている白内障手術と同じであり、手術方法も似ています。

ICRS(角膜内リング):Intrastromal Corneal Ring Segments
角膜内にリングを挿入して近視を治療するという手術です。
これは、角膜にかかるストレスをコントロールすることによって角膜のカーブを変化させる方法です。特徴は、一度入れたリングを摘出すれば、角膜が手術前の状態に戻せることです。ただし、軽い近視しか矯正できません。
現在この方法は、主にレーシック手術後の微調整や、円錐角膜という角膜の病気の治療に用いられています。

上記のように、視力矯正手術は、患者の視力状態(近視・乱視・遠視)、ライフスタイル、角膜の状態、年齢、手術後の適正視力などにより、どの手術を選べばよいのか異なります。専門眼科医の適応検査の結果とカウンセリングにより、適切な手術を選択するようにしてください。
また、眼科医により判断が異なる場合もありますから、不安な場合は、複数の専門医院で検査とカウンセリングを受けることも、判断材料のひとつになります。

<ご注意>メガネやコンタクトから解放してくれる、視力を矯正するための様々な技術が開発され、施術されていますが、正しい情報を集め、専門医や専門病院で充分な情報提供を得て、よくご検討の上、ご自身の判断と責任で手術をお受けください。
また、厚生労働省はピー・アール・ケー手術を承認していますが、レーシックの機器であるマイクロケラトーム(フラップをつくる機器)の使用は未承認です。

*協力:関連資料提供*(画像を含む)
南青山アイクリニック
Voice Store LASIK



*AllAbout 目の健康関連リンク*
<レーシックシリーズ>
【第1回】話題の視力矯正手術レーシック
【第2回】レーシック手術前のポイント
【第3回】レーシック病院選びのポイント

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