●ホルモン療法って大丈夫なの?
「ホルモン治療をするとガンになるんじゃ・・・?」ホルモン療法に、こんなマイナスイメージを抱く人は少なくないのでは?でも、最近は黄体ホルモンと併せて服用することで、ガンのリスクが激減することがわかっています。ただし、高齢になってからこうした併用をおこなうと、かえってアルツハイマー発症につながるという報告も。もちろん、年齢や症状を考慮しながらおこなえば、ホルモン療法は怖いものではありません。
●うつ病の可能性も疑って
「更年期の物忘れ イコール アルツハイマー病の兆候」と決めつけてしまうのは少し早計かもしれません。なぜなら、更年期は「うつ病」にかかりがちな年代でもあるからです。若さや女性らしさを失うことへの不安に加え、子どもが独立し、大きな荷を降ろした空虚感に襲われることもあります。逆に介護などの責任を抱え、重圧感に悩む人も。こうしたもろもろの不安要素がいっぺんにのしかかり、うつ病を発症することが少なくないのです。
うつ病もアルツハイマー病も、初期症状はよく似ています。ただし、本人はなかなか自覚できないことが多いもの。ミドル世代の女性は「ちょっとした不調くらい、更年期にはよくあるものよ」と、ついつい我慢してしまいがちですが、ここはやはり家族が早めにサインをキャッチ!必要があれば一日も早く専門医を受診するよう、すすめてあげてください。
更年期度チェック!
あてはまる項目が多い人は、
エストロゲン減少の危険アリ?
顔がほてる
すぐ汗をかくきやすい
動悸・息切れがする
手足が冷える
肩こりや腰痛、手足のしびれ、痛みがある
頭痛・めまい・吐き気がある
なかなか眠れない・夜中にすぐ目が醒める
憂うつだ
すぐ疲れる
怒りやすく、イライラする