女性なら誰もが迎える更年期。女性ホルモン・エストロゲンの急激な減少により、五十肩や自律神経失調症、皮膚や肌のトラブルなどなど、さまざまな悩みを抱えることとなります。それだけではありません。ぼうっとしたり、落ち込んだり、物忘れが起こったり。「ひょっとして痴呆かしら?」と思われるような症状も・・・。いったいどうして、更年期にこんな症状が起こるのでしょうか?





●参考文献
中日新聞平成11年12月17日 
●参考サイト
痴呆症 医療情報公開のホームページ
ドクトルアウン 丸美屋和漢薬研究所
●関連サイト
痴呆症の基礎知識・予防法 from AllAboutJapan 介護サイト





エストロゲンが多いと
アルツハイマー病にならない?

アメリカで行われた調査によって、エストロゲンがアルツハイマー病の改善に効果を発揮することが報告されたのは80年代。アルツハイマー病の女性患者に、6週間エストロゲンを投与した結果、7人中3人で注意力や方向感覚、気分に著しい向上が見られたそう。さらに90年代初め、同じくアメリカで疫学的研究がおこなわれ、エストロゲンが持つ、アルツハイマー病の予防効果が確認されました。閉経後に1年以上エストロゲンを投与された女性は、80歳になってもほとんどアルツハイマー病にならない、というのです。 日本においても、同様の研究結果が。アルツハイマー病の女性と、そうでない女性のエストロゲンを測定した結果、アルツハイマー病の女性にエストロゲンがより欠乏していることがわかりました。


●エストロゲンが脳に与える効果とは

このように、女性ホルモン・エストロゲンとアルツハイマー病には深い関わりがあるよう。それでは、具体的にエストロゲンは脳にどのような作用を与えるのでしょうか?


エストロゲンを投与すると脳の血流は10~20%増えることがわかっています。さらに、脳の中枢神経の情報を伝える物質、アセチルコリンの代謝も促されるように。 また、中枢神経の働きを支援するグリア細胞も活発化するそう。これらの働きが総合的に脳の機能を助けるのでは、と考えられています。


とはいえ閉経後のエストロゲン大量投与は、子宮ガン、乳ガン発生のリスクを伴うことがあるため、大規模な調査はしにくいよう。現在、研究は進められていますが、はっきりした結論が出るには至っていません。しかし、エストロゲンの欠乏と、アルツハイマー病の発症になんらかの関わりがあることだけは、どうやら間違いなさそうです。

更年期度チェックは次のページでどうぞ!