飲酒・アルコール/二日酔い症状の対策・解消法

酔っぱらいの薬理学 結婚式で酔わない為に

秋は6月とならんで結婚式のシーズンです。披露宴にご招待された人、今日は主役のあなた、おめでたい席で酔い過ぎない為に「酔っぱらいの薬理学Part2」です。お楽しみください。

執筆者:赤堀 一仁


秋は6月につぐ結婚シーズン♪という事でご招待されたり、中には招待する側の人もいらっしゃるかもしれません。おめでたい席ではお酒はつきもの。いつもは自分のペースで飲まれている方も、この時ばかりはそうは言っていられない事もあるはず。ついつい飲みすぎてしまうものです。かといって酔ってしまって醜態をさらしてしまうなど、他のご来席されている皆様にご迷惑をかけてしまってはいけません。今回は「薬について」が送る、結婚式で酔わないようにする注意などを考えてみましょう。



~準備~
まずは充分な睡眠など体調は万全にしておきましょう。寝不足や疲れがたまっていたりすると肝機能が低下すると言われています。そうなると、アルコールを分解する力が弱まり、いつもより酔いやすくなってしまいます。そしてアルコールも薬物のひとつ、薬学的に考えると口にしてしまったアルコールで酔わないためには次の方法が考えられます。

  1. 取り除く⇒胃洗浄などで現実的ではない
  2. 消化を妨げ吸収されないようにする⇒アルコールは分解される必要がないので適さない
  3. 吸収を妨げる
  4. 分解を促す⇒アルコール分解酵素の働きは一時的に何かを飲んだだけでは変わらない
  5. 体から出て行くのを促す

このように考えてゆくと、現実的で手軽にできる事といったら3と5です。この二つはちょっと専門的な言葉で解説すると、胃内排出速度を遅くして吸収を緩やかにさせる事、胃の中でアルコール分子を包み込むなどして吸収を妨げる事、そして利尿効果などによる速やかな排泄となります。

お酒を飲む前に何かを飲むといい、とおっしゃる方がよくいます。このポイントで考えてみると実際は何がいいのでしょう?

・アルコールの吸収をストップ!
生クリームたっぷりでビタミン豊富なフルーツパフェ?などでお腹を満たしてから披露宴に臨んだらいいかもしれません。脂肪分が吸収を妨げ、ビタミンはお酒の分解で不足しがちな栄養補給です。でもお酒を飲む人で甘党の人は少なかったですね。そんな人はヨーグルトでもいいかもしれません。

・アルコールを体から追い出せ!
体から出て行くのを促すのは、分解された代謝物をどんどん出していく事が現実的ですが、その働きは人によって個人差があり「こうすれば酔わない」のではなく「酔ってしまったらこうする」になります。
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