飲酒・アルコール/二日酔い症状の対策・解消法

飲み過ぎた!顔をむくませないための正攻法(2ページ目)

飲酒後は水が飲みたくなります。でも脳の感覚にズレが生じやすいので水分過剰になって、翌朝、むくんだ自分の顔にビックリすることになります。翌朝もスッキリした顔でいるための医学的な解決法をご紹介しましょう。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

ビールは脱水の元!

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特にビールは利尿効果が強いんです!
喉が乾いているときにグッと飲むと美味しいビールですが、数時間の単位で考えると脱水症の原因となります。ビールには複数の利尿効果があるからです。

■ビールが持っている利尿作用
  • 水の利尿作用
  • ビールの成分のカリウムの利尿作用
  • アルコールによる利尿作用
  • 苦み成分のホップによる利尿作用

    乾杯の後は、さらにつまみの利尿効果も加わる事になります。

    ■つまみが持っている利尿作用
  • つまみ中のナトリウムの利尿作用
  • つまみ中の蛋白質(アミノ酸)の利尿作用

    ビールにはカリウムが多く含まれているので、ヒトの味覚として、つまみには塩分(ナトリウム)が多いものを好む傾向があります。定番の鶏唐揚げ、ソーセージ、チーズはいずれも蛋白質と塩分が多いものです。といってもアルコールによる肝臓の害を抑える点からは蛋白質が多いつまみは合理的です。

    日本酒の場合、一気に乾杯はしないと思います。苦みを嫌う若い人たちが好む、果汁を加えた酎ハイ系の場合は大丈夫かというと、果汁がカリウムを含むのでホップを含まない点を除けばビールと利尿作用は変わりません。

    なおワインの場合は、一気には飲まないので利尿効果は穏やかです。アルコールの度数はビールより高いので弱い方は注意が必要です。

    >>次ページでは、宴会後にフグのようにむくんでしまう理由と、正しい予防法をご紹介しましょう。>>
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