二日酔いは、こまったものです。原因物質は、アルコール(エタノール)の分解産物のアセトアルデヒドです。アセトアルデヒドは直接脳に作用して、吐き気の元になります。飲んだ時の動悸や呼吸が早くなるのも、アセトアルデヒドが原因です。

また、アルコールの利尿作用で喉が乾いて水を飲み過ぎると、睡眠中の腎機能の低下により溜まった水分により、朝起きた時に全身が浮腫みます。この時に実は脳も浮腫でいます。

残念ながら起きてしまった二日酔いを短時間で解消する方法はありません。二日酔いに関しては予防が肝心です。そのためには、予め自分の体がどのくらいのアルコール量を分解できるのかを知る必要があります。

【分解できるアルコールの量を計算しよう】

さて、一日に分解できるアルコールの量は、体重1kg当たり2~4g程度です。体重60kgの人だと120g~240g/日分解できることになります。つまり、飲んだアルコールを丸々1日かけて分解すると考えると、5~10g/時間という計算になります。
ケーススタディで考えてみましょう。

■ ケーススタディ ■

夕方6時から乾杯して宴会をスタート、翌朝6時に起床、9時から仕事開始に間に合うようにアルコールを分解したい場合のアルコール量を考えます。
ポイントは、6時から翌朝9時までの”15時間”です。

先ほど、体重60kgの人が1日で分解できるアルコール量は120g~240gと説明しました。そうなると、15時間で分解できる量は、75g~150gとなります。
75g~150gの量のアルコールが、実際どのくらいか計算してみましょう。

・ビール 500cc: 500cc×4~5%=約20~25g
*アルコール度数は4~5%で計算

・日本酒を一合:180cc×14%=約25g
*アルコール度数は14%で計算

・ウイスキーのシングル:30cc×40~50%=約12~15g
*アルコール度数は40~50%で計算

・カクテルを一杯:30cc×50%=15g
*アルコール度数は50%で計算

・ワイン一杯:120cc×12~15%=約15~18g
*アルコール度数は12~15%で計算

目安として、4杯で約50g~100g、5杯で60g~125g。
つまり、なんとか5杯までにおさめる事ができれば二日酔いにはならないで済みそうです(個人差がありますので、絶対ではありません)。
アルコール飲料の種類によっては、6杯になると翌日は二日酔いになりそうですね。チャンポンが二日酔いを招くのは、結果的にアルコール摂取量が多くなるからです。

このように、ご自分の体重から、二日酔いにならないお酒の飲み方を知ることができます。
是非お試しください。
しかし、午前まで飲んでいると分解時間が足りないので、起きた時点でアルコールが残っている可能性があります。

【二日酔いになったら】

アセトアルデヒドを薄めるか、アルコールを体外に出す以外に二日酔いを解消する方法はありません。
家庭でできる方法は、いわゆるスポーツドリンクの大量摂取です。ただし、利尿が付きますので、通勤途中でトイレに行きたくなる可能性があります。
出勤してからも少しずつ、スポーツドリンクを摂取しましょう。目標は合計で2Lぐらい、ペットボトルで4本です。

【女性はお酒に強いけど二日酔いになりやすい】

女性の方がお酒に弱いように思えますが、同じ体重だと筋肉にはアルコールが溶けず、脂肪にはアルコールが溶ける関係になるので、体脂肪の多い女性の方が血中のアルコール濃度が低い事になります。
同じ体重ならば女性の方がアルコールに強い事になります。

ただし、分解できる量は同じですから二日酔いには、女性の方がなりやすい可能性があります。無理に宴会で女性にお酒を勧めるのは、やめましょう。
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