マッサージには心身をリラックスさせ、疲労回復・血行状態の改善といった効果が期待されます。50代からの健康を更に増進するマッサージ効果の具体例についてご紹介します。


マッサージの基本

ジャグジー
お風呂のジャグジーもマッサージの1つです。一日の疲れを文字通り洗い流してくれます
マッサージが生命・健康を維持するために絶対に必要ということではありません。しかし、今の健康状態を更に向上することで、より快適な生活に結びつくのには有効です。例えば二日酔いの朝、気が付くと何気に顔をマッサージしている人もいらっしゃると思いますが、すっきりした感覚になってむくみも早期に取り除くことができた、という経験もありませんか?

整体や鍼灸(しんきゅう)のツボなど細かいことについてはさておき、一般的なイメージのマッサージの基本は筋肉をもみほぐしてリンパや血液の流れを改善することにあります。疲労の原因は十分な酸素が供給されない条件で運動を行うことで乳酸が蓄積することが一因ですが、マッサージによって血行を改善することで乳酸を速やかに代謝し、結果として疲労回復につながります。更に血行改善に付加する形で、一部の頭痛を和らげる効果も期待できます。


肩こりは筋肉質の人だけではありません

眼精疲労
仕事の最中に目が疲れたときに思わずしてしまうこの仕草もマッサージです
筋肉質な人もそうでない人も、人間の体を動かすためには全身に筋肉がついています。例えば、後頭部から肩・背中にかけて僧帽筋(そうぼうきん)・広背筋(こうはいきん)という筋肉がありますが、これはかなり広い範囲に及ぶ背中の筋肉の1つで、座位姿勢保持・骨盤引き上げ運動に大きく関わっています。

この筋肉も含めて様々な筋肉が連携して体を動かしますから、自分では筋肉をそれほど使っていないように思っていても、普通に生活をするだけで必然的に体のどこかに疲労が蓄積します。その代表が肩こりですが、ひどいときには頭痛の原因になります。

頭痛のタイプにはこうした肩こりを原因とする場合、しばしば筋緊張性頭痛と診断されることがあります。この頭痛は前述の筋肉の血行不良などのために、痛み物質が発生することが1つの原因です。このタイプの頭痛に対しては、広背筋を中心に肩から背中・後頭部にかけてマッサージを行うことで頭痛が軽減する可能性があります。

実はガイド自身も以前から筋緊張性頭痛には悩まされることがありましたが、このタイプの頭痛にはホットパックなどで肩を温めることも有効です。最近ではパソコンなどのビジュアルディスプレイ(モニター)を凝視するようなデスクワークを中心としたデスクワークに、眼精疲労・肩こりが伴うことも多いようです。


(※)ちなみに一部の偏頭痛は、脳の中の血管が拡張することが痛みの原因ですから、血管が収縮することで痛みの原因となる肩こりとは反対です。偏頭痛を和らげるためには肩を温めてもあまり効果はなく、反対に頭を氷嚢などで冷やすほうが有効なことがあります。


次のページでは家庭用のマッサージについてご紹介します。