独身の方がマンションを購入するということは、物件探し、業者の選択から資金の調達、売買契約、引越し等まですべてを一人で行なわねばなりません。中古マンションの場合は‘リフォーム’などの問題も出てきます。
中でも資金など、お金に関しては「苦手だから…」「なんだか難しそう…」などの理由で、つい後回しにしている方も多いことと思います。
この記事では、「マンションを購入するぞ!」と決める前に、知っておきたいお金の知識の一つである「申込証拠金」と「手付金」の違いなどについて解説していきます。
■購入の意志を示す「申込証拠金」
データによれば、「マンションが買いたい!」と思い立ってから購入までの期間は、半年から1年間という方が半分以上のシェアを占めます。
「自分だけのお城」として相応しいマンションが決まれば、いよいよ契約行為に入っていきます。が、売買契約に入る前の段階で、「他にもこの住戸をご検討の方がおられるのですが…」などと言って、不動産会社からあなたの購入意思を確認されます。
「私は本気でこの住戸を購入しようと思っています」と購入の意思表示のために不動産会社へ「申込証拠金」を支払います。不動産広告を見ると小さな文字で「お申込みの際には印鑑と申込証拠金10万円をお持ち下さい」などと表示しているアレのこと。
決められた金額はありません。他の手段で意思確認をするから、と申込証拠金を取らない不動産会社もありますので、事前に確認しておきましょう。
この申込証拠金は、売買契約の前に支払うものなので、申込み後契約に至れば購入代金の一部となり、契約前にキャンセルしても必ず返還するように指導されていますが、支払う際は「契約すればどうなるのか」「キャンセルすればどうなるのか」を必ず確認しておきましょう。
また、お金を払ったら領収書をもらうこともお忘れなく。「申込証拠金であること」「キャンセル時には返金、購入の場合には頭金に充当される旨」も領収書に明記してもらい、証拠を残すことがトラブル回避のポイントです。
「女性が一人で行って、ちゃんと対応してくれるかしら?」などご心配の方も多いのですが、大丈夫。最近はシングル女性でも購入される方が多く、不動産会社も有力なお客様だと認識しているので対応はバッチリ。それでも心配な方は、信頼できる方(ご両親、知人)に付いてきてもらえると安心ですね。不動産購入経験者だとなお良いのですが。
でもあくまでも購入するのはあなたご自身。他人の意見に左右されないよう、また資金プランなどでは個人情報もでてきますのでご注意ください。
それでは「手付金」とは何でしょう?次ページで解説しましょう。