睡眠/眠気のコントロール法

忙がば眠れ!? 仕事効率を上げる昼寝の仕方

昼食後の会議や講義は辛い……という経験はあるはず。実は午後に眠くなるのは人にとって自然なことなのです。自然の欲求に従い昼寝をすることで、仕事の作業能率を上げることができるのです。

執筆者:吉鶴 亜紀子

昼寝と聞いてどんなイメージを持っていますか? 休日の昼寝はともかく、仕事中の昼寝には抵抗がある人も少なくないはず。しかし、昼寝は健康にとてもよいものです。規則的に昼寝をしている人は、心臓発作の危険を減らすことが科学的に証明されています。また疲労回復のためにもとても効果的。今回は、自然の要求に従った昼寝の効果に迫ります。


昼寝をすることで作業能率は確実にUPする!

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昼食後の会議や講義が辛いという経験がある人も多いはず!
昼食後の眠気は、昼食の消化と関係があると思われていました。しかし最近の研究では、午後の眠気は、消化のせいだけではなく、むしろ生まれつきの生物リズムと関係していることが分かってきました。ある睡眠の研究家は、実験の結果、「人間は生理学的に午後に眠るように出来ている」と結論を出しました。

睡眠は体内のリズムに従っていて、1日周期で覚醒と睡眠を繰り返しています。しかし、この覚醒と睡眠の繰り返しは、約半日周期のリズムでも起きているのです。正午過ぎの一時期に眠気が高まるのはそのため。また、午後2時から4時の間に作業能率が低下することも証明されています。つまり作業効率が低下する午後に昼寝をすれば、午後からの作業能率が確実にUPするのです!


忙しいからこそ昼寝をする

忙しくて昼寝をする時間はない! という人も多いでしょう。多くの人が、昼間は、コーヒーやタバコ、栄養剤で気を紛らしています。夜は体を休める必要があるのに、人工照明で眠くならなかったり、テレビやゲームに熱中して眠れなくなったりします。その結果、本来持っている生物リズムが乱れてしまいます。

休息の必要があるのに、コーヒーやタバコなどの興奮剤を使用し続けていると、睡眠障害や欲求不満を感じたり、イライラしたり、集中力がなくなるなど健康が害されることがあります。そのような状態で仕事をしても効率がいいはずはありません。忙しいからこそ昼寝の時間を作ったほうが、結果的に見て仕事の効率をあげることになるのです!

要求に従って眠たくなったら寝るのが一番! しかし忙しいこのご時世、毎日たっぷり昼寝をしている時間はありません。


次のページでは、忙しいときこそ行う効果的な昼寝の方法をご紹介しましょう。

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