昼間はうとうと、逆に夜は眠れない・・・。お年を召したご両親のそんな症状、心配ですね。そこでおすすめしたいのが、快眠を招くこんな飲み物。お気に入りの一杯をいただきながら読書でもしていれば、いつのまにか穏やかな眠りに入れること請け合いです。
ホットミルク
ミルクに含まれるモルヒネ様ペプチド。赤ちゃんが母乳を飲んで、すやすやと眠るのはこの成分の鎮静作用が脳に対し有効に働きかけるからだと考えられています。もちろん、大人の場合もおおいに効果が期待できます。このほか、ミルクには脳や身体にとって必要な成分がたくさん。とくに神経のたかぶりを抑制するビタミンB群やカルシウムが豊富に含まれています。そして、もうひとつ見逃せないのがアミノ酸の一種、トリプトファン。眠りをコントロールする脳内ホルモン、セロトニンを生成するのに欠かせない成分です。なつかしい香りも心を穏やかにし、ほっとしたひと時をもたらしてくれます。就寝前、「ちょっと小腹が減った」というときも、ホットミルクなら胃に負担をかけずお腹におさまりますよ。
長ネギスープ
普段はただの薬味でも、漢方医学の世界では名薬となる長ネギ。漢方によれば、人間の生体は「陰陽」という二つの次元によってコントロールされています。長ネギの白い部分は効果的に陽気を下げ、失われた陰陽のバランスを取り戻してくれるのだそう。したがって陽気が頭に上って眠れないときは、長ネギスープが一番!なのです。■作り方
1.長ネギの白い部分を10センチほど切り、フライパンで軽く焦げ目がつく程度に焼きます。
2.焼いた長ネギをみじん切りにします。
3.水250~300ミリリットルを沸騰させ、味噌を加えます。
4.煮立ったら火を止め、2を入れます。
好みでおろししょうが、削り鰹を入れても。
黒酢赤ワイン
「手足が冷えて眠れない」。これからの季節、そんな悩みを抱える人も多いのでは。そんなとき、ナイトキャップ代わりにお酒を少し飲むと、血行が促進され、身体が温まってよく眠れるものです。とはいえ、アルコールも度を過ぎればかえって眠りを浅くします。寝つきはよくなるのですが、数時間たつと目が覚めてしまい、結局、睡眠不足に陥ってしまうことも。さらに毎日の習慣となると、アルコール依存症や肝臓障害も心配です。そこでおすすめなのが、黒酢赤ワイン。酢は血液をさらさらにする作用があるため、血行促進効果はバツグン。少量のワインを加えれば、おだやかな眠りが期待できます。■作り方
1.黒酢10ミリリットルに赤ワイン30ミリリットルを加えてよくかき混ぜます。
2.さらに好みの量のお湯を入れます。
3.レモンの絞り汁を少々加えます。
※ただし現在、病気療養中、服薬中の人は必ず医師と相談の上、飲むようにしましょう。
いかがでたか?心も身体も穏やかにしてくれるドリンクを、あなたもぜひ作ってみてあげては。
【参考文献】
「どんな不眠もこれで治せる」(大熊輝雄監修 マキノ出版)
呼吸法や入浴、ストレッチ、眠りを誘う食べ物などなど、快適な睡眠のためのノウハウがぎっしり。
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