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事例に学ぶマンション購入(1) シングルマザーに学ぶ住宅購入術(2ページ目)

Hさんはシングルマザーだからこそ、大切にしたいものが明確でした。子供のためにも新しいマンションが欲しい、けれど教育費・生活費に住宅ローン返済がプラスされる不安も、、、。Hさんの事例から学びましょう

大石 泉

執筆者:大石 泉

シングルのマンション購入ガイド

資金計画はシビアに


贈与
資金計画の極意は“無理しない!”
Hさんの予算は以下のとおり。がんばって貯めてこられたのだと思います。

Hさんの予算計画
■自己資金:500万円
  ⇒住宅ローンの頭金:430万円
  ⇒諸費用分(見込):70万円
■銀行からの借入れ予定:1900万円

■頭金:430万円+銀行借入:1900万円
  =マンション購入予定額:2330万円



無理しない資金計画のポイントは、毎月の返済額が無理のない範囲内かどうか。これに尽きます。Hさんの現在の家賃は、共益費込みで85,000円。この金額がひとつの目安となります。今の家賃が無理なく支払えているのであれば、85,000円前後の毎月負担で試算を。家賃の支払いが苦しい、あるいは余裕がある、のであればそれぞれ目安の金額を調整し、試算します。

■Hさんの返済計画
〔自己資金:500万円〕 ⇒ ローン頭金:430万円 + 諸費用:70万円
〔借入額 :1900万円〕 ⇒ 毎月返済額:57,018円(元利均等35年返済毎月払いのみ)
〔購入価格:2330万円〕


住宅ローンは、金利優遇を利用した1.375%で計算。Hさんは変動金利の住宅ローンを利用されました。が、ここへ来て金利は上昇傾向にあり、変動金利で申し込むことのデメリットやリスクを十分理解する必要があります。金融機関では、変動金利から固定金利タイプへの住宅ローンの切り替えが増加傾向にあり、これも金利上昇に対する対応策のひとつです。

販売センターなどで資金計画してもらう際は、ひとつの推奨パターンの提示で満足することのなく、金利・返済期間・借入額など数パターンで試算してもらうようにしましょう。

さてHさんの毎月の住宅関連支出は、以下のとおりです。毎月の支出は住宅ローン返済だけではありません。管理費・修繕積立金、駐車場を借りる場合は使用料なども必要です。住宅関連支出をすべて合計し、支払い可能かどうかを考えましょう。

Hさんの住宅関連支出
■毎月ローン返済:57,018円
■管理費・積立金:30,000円
■合計:87,018円


現在の住居費にほぼ近い数字となり、支払いの目処が立つ、無理のない返済計画となりました。


いかがでしたか。シングルマザーは大変さが前面に出てしまいますが、Hさんはとても素敵で前向きで、子どもと自分のためにマンションを買いたい、新しいお家に住みたい、と眼をキラキラさせていらっしゃいました。住宅ローンの返済は負担ですが、賃貸住宅だと一生家賃を払っていかねばなりません。「家賃を払うのがもったいないから」とマンション購入を考えるのは、シングルマザーもシングルもファミリーも同じです。自分にぴったりのマンションが見つかり、無理のない資金計画が組めれば、心配は要りません。マンション選びには希望項目の優先順位を、資金計画には何パターンものシミュレーションを。面倒がらず納得するまで取り組みましょう。


【参照記事】
成功するマンション選び3つのP
年収300万円でマンション購入!

【参照リンク集】
〔マンションの買い方・選び方・探し方〕
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