「事例に学ぶ」シリーズの第一弾。
モデルルームで開催された資金相談会に参加されたHさんは、シングルマザー。自分と子どものために新しいお家が欲しい。必要以上の広さは要らない、必要以上の設備仕様も要らない、二人が安心して暮らせるジャストレベルのマンションであればそれでいい。Hさんの要望は明確でした。自分にとって何が必要で何が不必要か。この事がはっきりしていれば、マンション選びの失敗はありません。Hさんの事例を参考にマンション選びや資金計画について考えていきましょう。

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マンション選びの優先順位


OL
シングルマザーのマンション購入は生活のハリをもたらす!?
モデルさんかと思うような素敵なHさんは、コンピューター関連のお仕事をされています。現在は、4歳の娘さんと賃貸住宅に二人暮し。Hさんが選んだマンションは、都心のいわゆるコンパクトマンションでした。「子どもと二人だから広さはいらない」。広さよりも、勤め先や生活諸施設へのアクセスを重要視した選択肢です。

マンションの値段は、モノと場所によって決まります。交通利便性が良くて、広いモノを希望するとそれだけ価格が高くなってしまいます。Hさんは利便性を重視し、広さについては自分が満足できる最低ラインで十分だ、と信念を持ってマンション探しをしていました。自分自身が納得できる優先順位を明確にして、マンション探しにのぞむことが大切ですね。


利便性について考えよう


「利便性抜群のマンション」など利便性の良さを強調して販売されるマンションが数多くあります。この「利便性」は実はとっても曲者なのです。販売会社は利便性が良いと考えていても、あなたにとって利便性が良いかどうかはわかりませんね。Hさんは、自分の職場へ近いかどうかだけではなく、子供の預け先、幼稚園、小学校、と子供の成長を考えた長期プランでの利便性を考えて選びました。また、転職を意識し、「○○駅に近い」ことではなく「○○駅にも△△駅にも□□駅にも近い」という交通アクセスの良さを重視しています。利便性の良さは、購入時点だけでなく長期視野でライフプランを考えて判断しなければなりません。

もうひとつ利便性で考えておきたいことは、利便性と表裏一体にあるもののこと。駅に近くて便利だが、騒音が気になる。遅くまで人通りがあって帰宅時も安心だけれど、家の外がいつまでもうるさい。防犯面も気になる。など、利便性が良いからこそのデメリットがあることを認識しなければなりません。二重サッシや防犯設備など、納得できる対応策がとられていれば問題ありませんが、不安が解消できなければ、他のマンションを検討する必要があるでしょう。


マンションの中身は?


Hさんは、設備仕様に関するこだわりはあまりなかったと言います。モデルルームを見て、一通りのものが付いていて十分だと感じたとのこと。モデルルームを見るまでは、必要以上のものが付いていたらどうしよう、と逆に不安だったとか。マンションの設備には、後付できるものも数多く用意されているので、まずは自分にとって必要なモノなのかどうかを考えることが重要です。すべての設備が販売価格に含まれているのですから、自分には必要の無いものに対してお金を支払うのは避けたいところです。

Hさんが唯一こだわったのは、防犯設備。子供さんが幼稚園・小学校と進級していくと、ひとりで家にいることも多くなるでしょうし、母と子の二人暮しですから、設備に頼れるところは全面的に頼りたい、ということでした。都心のコンパクトマンションは、女性をターゲットとするものも多く、防犯面も優れたものや最新の設備を備えているものが数多くあります。コンパクトマンションの選択は正解だったようです。


では、資金計画について次ページでみていきましょう。