現在、老化の原因には、酸化(活性酸素によるDNAの損傷・脂質の酸化)、糖化(糖による蛋白質の糖化)があります。さらに皮膚に関しては、紫外線によるDNAの損傷が加わります。

ですから、老化の予防は、抗酸化、抗糖化、紫外線防止の3つです。老化の原因の糖化については砂糖は小じわのもと!で少し解説しました。積極的な老化防止方法の一つが、歩くことです。なぜ歩くことが老化の予防方法になるかを、糖化予防の観点から説明します。その後で無酸素運動の乳酸、肝臓の糖新生、筋肉のエネルギー消費について説明します。

歩く事は有酸素運動

糖化を予防するには、血中の糖と細胞中の糖を下げる事が必要です。血液中のブドウ糖を減らすホルモンのインスリンは血糖を下げますが、逆に細胞中の糖を増加させます。血中の糖と細胞中の糖の両方を積極的に減らす方法は有酸素運動だけです。

誰でもできる有酸素運動は歩く事です。体脂肪を減らすのが目的ではないので、一回の歩行(運動)時間は何分以上と決める必要はありません。機会があれば歩く、階段を昇る、それだけで、余計な血糖を下げる事ができます。

歩く事はそれだけで糖化の予防となります。糖化の予防はすなわち老化の予防です。皮膚の老化を考慮すると紫外線が強い日中は避けて、早朝または夕方以降の散歩を薦めます。

歩く動作の時に太股の筋肉(大腿四頭筋)の動きを伝える神経からの信号は、脳を活性化する作用があります。見なれた街でも、一本路地に入ると結構新発見があるものです。好奇心を持って歩けば、頭の老化の予防にもつながります。

二頁で、なぜ無酸素運動ではいけないかを説明します。
三頁で、糖化に関する肝臓と筋肉の役割を説明します。