提携ローンは断れる!?
住宅ローンを選択するのはあなた自身です。 |
「提携ローン」を利用しない場合のデメリットを考えよう
先に、提携ローンを利用するメリットとデメリットを考えましたが、ここでは、「提携ローンを利用しない場合のデメリット」について考えてみましょう。これを理解しておくと、他のローンと比較する際の総合判断に役立ちます。
■提携ローンを利用しない場合のデメリット
提携ローン以外の住宅ローンは自分で手続きをしなければなりません。マンションを購入する場合、住宅ローン以外にも様々な手続きが発生します。シングルでは、これらの諸手続きをすべて自分ひとりで行わねばなりません。これは、かなり面倒。マンション購入ブルーに陥らないためにも、初めから心の準備をしておきたいところです。また、自分で住宅ローンの手続きを行う場合、面倒であること以外に、リスクを伴うことを知っておく必要があります。
マンションの売買契約や引渡しのスケジュールは、住宅ローン契約や融資実行(金融機関からお金が下りるタイミング)と密接に関係しています。ひとつ手続きが遅れると、余計な時間やお金が発生することもありえます。また万が一、「住宅ローンが借りられない」などの事態に陥れば、販売会社にもあなた自身にも大きなマイナス。販売会社が提携ローンを勧める理由のひとつが、このリスクの回避なのです。住宅ローンの手続きを販売会社が代行することで、融資条件や融資実行を把握し、スムーズにマンションの引き渡しが可能となる。そのための提携ローン利用でもあるのです。
“自分にとって”使い勝手の良い住宅ローンを選ぶ
現在、様々な住宅ローンが各金融機関からでています。金利、手数料、保証料、繰上返済や条件変更のしやすさなど、トータルに判断します。ただし、貸してもらえなければ、資金プランが成り立ちませんね。まずは提携ローンの融資条件を基準にすると良いと思います。提携ローンの条件をしっかりと理解し、提携ローンよりも良い条件で自分に融資してくれる住宅ローンがあるのかどうかを比較していくのです。その際は、自分ひとりで手続きが行えるかなど、自分の時間とも相談が必要です。
信頼できる相談相手を見つけることも大切
シングルの場合とくに、ひとりで悶々と悩むことが多いようです。分からないことは、分かっている人に聞く。これが一番。住宅購入の経験があるご両親、兄弟。住宅ローンに詳しい知人。また、私たちのようなファイナンシャルプランナーが販売センターで相談に応じているケースもあるので、専門家のアドバイスが聞ける機会を上手に利用しましょう。販売担当者に専門家を紹介してもらう方法もありますね。後悔しない住宅ローン選びやマンション選びのためには、あなた自身が納得して選択することです。
今回ご質問相談下さった方のうち、おひとりは「融資額の多さ」が決め手となり提携ローンを選択。他のおひとりは、手数料や保証料など、「住宅ローンにかかる総費用の安さ」で他の住宅ローンを選ぶ結果となりました。「手続きを自分でするのは面倒だけれど、一回きりのことだし。また提携ローンを勧めていた販売担当者も、他のローンを借りたいと話すと、意外と協力的で助かった」とのことでした。販売会社側も買いたい人には是非買って欲しいはずです。なぜ、提携ローン以外を使いたいのか、どのような点で悩んでいるのかを、率直に話したことが良い結果となったようですね。あなたもぜひ、自分にあった住宅ローンを選びましょう。
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