古くから日本では椿油が食用、灯用、髪や肌につけるスキンケア用に使われていました。 |
今注目の食物油
では、植物油の中でどんな油がいま注目されているのかを見ていきましょう。・オリーブ油
オレイン酸が豊富で悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化を予防する働きがあります。独特の香りや風味が特徴的です。
・グレープシード油
リノール酸が脂肪酸のうち70%と多いのですが、ビタミンEが豊富なため酸化しにくいのが特長です。コレステロールがありません。加熱用、生食用どちらにも使えます。
・ピーナッツ油
レシチンや、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラル、ビタミンE、オレイン酸、リノール酸も豊富。消化がよく、くせのない油。かすかにピーナッツの香ばしい香りがあり、軽い感じでおいしいです。加熱用・生食用どちらにもOK。
・しそ(エゴマ)油
a-リノレン酸が55%と油の中で最も多いのが特長。アトピー性皮膚炎によいと注目されています。酸化しやすいので、ドレッシングなどの生食向き。
・亜麻仁(フラックスシード)油
しそ油同様に、a-リノレン酸が豊富です。酸化しやすいので、生食向き。
・米(ぬか)油
ビタミンE、オレイン酸が豊富。さらりとした風味で、保存にも優れています。加熱用・生食用どちらでも。
・椿油
オレイン酸はオリーブオイルよりも多く、全体の中で80%も含まれます。便秘、皮膚や髪ののお手入れ、老化予防に日本でも古くから使用されています。消化がよく、酸化しにくい安定した油。揚げ物を何回してもだれにくいのが特長です。
・茶油
中国で古くから使用されています。茶油も、オリーブ油よりもオレイン酸が多く、抗酸化作用のあるカテキン、タンニンも含まれ、血液サラサラ、肥満防止、胃腸の調子がよくなるなどの作用が知られています。
1種類の脂肪酸を含んでいるわけではない
植物油に限らず、お肉や魚なども含めて食品は、いろいろな脂肪酸を含んでいます。例えばオリーブオイルは、下記の表のようにオレイン酸だけでなく、他にもリノール酸やリノレン酸、その他の様々な脂肪酸を含んでいます。酸化しにくいオレイン酸が豊富だから、健康に役立つ油と言われているのです。魚もDHAやEPAだけを含んでいるわけではありません。この点は、誤解している人が多いので、知っておいてください。
植物油の脂肪酸の比率 参考日本油脂検査協会資料より |
油断禁物! 植物油のこんなところに注意・・・・・・・>>