食と健康/「食」の安全・社会問題・ニュース

アンチマヨの方へ マヨネーズの罪と罰

最近ではサラダだけではなく、お好み焼きやうどん、中には納豆マヨなんてツワモノ?もいます。高脂肪食の源にもなるマヨネーズ、その威力はどれくらいかというと。

執筆者:赤堀 一仁


あなたがマヨネーズネタに耐えられない事はよーく解りました。
でもせっかくご訪問になられたのですから、もう少しお付き合い下さい。それもイヤという人は残念ですが、またのご訪問をお待ちいたしております。

さてそれでは、とりあえずマヨネーズの罪と罰だけでもご覧下さい。

なんといってもマヨネーズはカロリーが高いため、これだけでも高脂肪の食事になってしまいます。肉類の食べものとあわせると簡単にカロリーオーバーになってしまい肥満の元です。
小学生でマヨネーズの好き嫌いとその体型を比較すると、マヨネーズ好きにやせ型は少ないという報告もされています。こんな肥満の元であるマヨネーズのどこがいいのでしょう?

酢の酸味に隠されて、知らないうちに脂肪を摂りすぎてしまいます。さらに、脂肪が吸収される小腸は酢によって弱酸性にされ、脂肪の吸収をすすめてしまいます。マヨネーズはカロリーが高い事が特徴で、山で遭難した人がマヨネーズを食べていて生還した話は有名です。こんな特別な例は別として、ただでさえ高脂肪の食生活に加えて、こんな製品があっていいのでしょうか。

どれぐらいそれがすごいのか、というとこれがビックリ。

マヨネーズ大さじ1杯を食べたとします。これが大体80~100kcalです。これは糖尿病の人が計算しているカロリー換算によるとおよそ1点に相当し、ごはんで比較するとお茶碗に半分に相当します。このエネルギーを全て消費するには水泳を13分、散歩では50分しなければならないのです。体重による違いもあり、多少の誤差もあるのですが、ゴルフではなんと1ラウンドに相当するのです。全て運動で消費する必要はないと考えても、他に動物性の脂肪を摂っている現在の私達の食生活を考えると簡単にカロリーオーバーになってしまう事に注意しなければなりません。

他にも、植物油のリノール酸や卵黄中のアラキドン酸などはアレルギーなどに関与していると考えられていてマヨネーズだけでも摂りすぎには注意が必要です。

こんな栄養面の注意以外にもアンチマヨにとっては、あの臭いと酸っぱい味が許せません。甘めのソースで仕上がったお好み焼きにあの臭いが混ざったり、野菜本来の味を均一なマヨネーズ味にしてしまうのが耐えられないのです。食材の本来の味を打ち消してしまうほどの強烈な味と臭いは受け入れにくいものです。

油断してパクリ!ってした後に口に広がるマヨネーズ味は特に注意が必要です。誰もが好んでいる、という前提で製品に入れるのは問題です。牛丼屋さんでも非公式ですがツユダクやネギ抜きなんかのバリエーションに対応してくれているくらいです。ハンバーガー屋さんもマヨ抜きやマヨダク(マヨダクってちょっと想像を絶するのですが)くらいの臨機応変さがあっても良いような気がします。

やはり、マヨネーズは最初から入っているものではなく、好みを選ぶ事が出来るようにあるべきです。この分野では、お好み焼き部門は論争の歴史がある分だけ先進的で、申し出ないとマヨネーズはついてこないのが一般的です。今のところこれでうまい事いっているのではないのでしょうか、その他の分野でもぜひこのシステムを取り入れて平和的共存ができる様になれたらいいですね。

そして、食べた時には摂ったエネルギーの事をよく覚えておいて、少し体を動かす事を考えてみましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます