香りの成分にはリラックス効果や健胃作用
特に近年は、香りや色、アクのもととなるファイトケミカルなどの、カラダを酸化させて生活習慣病などを引き起こす活性酸素を退治する抗酸化成分の研究が盛んです。シュンギクの香りの元は、α-ピネンやベンズアルデヒド、リモネンなどの精油成分で、自律神経に作用し、胃腸の働きを活発にし、胃もたれを解消するなど、健胃作用があると言われています。また漢方でも、シュンギクは、食欲増進、健胃に用いられています。
また近年はシュンギクに含まれていイソクロロゲン酸誘導体が強い抗酸化作用をもつことが報告されています。
ただその後別の研究で、シュンギクに含まれる抗酸化成分は、加熱調理および消化液による損失は少ないけれども、食品として食べた場合にはその機能性がそのまま体内で発揮されるとは限らず、まだまだ研究の必要があるともしています。
食べ物に含まれている有効成分は、食べ物としてとる場合には、どれだけ食べれば効果が出るかは、まだまだわからないものが多いのです。
クロロィルにはデトックス効果も
シュンギクには、ダイオキシンを排出するデトックス作用のあるクロロフィルも多く含まれています。他にも、骨や葉を形成するカルシウムは100g中牛乳と同程度含まれていますし、貧血を予防する鉄分、体内の余分なナトリウムの排出を促し高血圧を予防するカリウムなどのミネラル、便秘予防に役立つ食物繊維も含まれています。
食べ物はあくまで食べ物で、薬ではありませんから、食べてすぐに効果があるものではありません。けれども毎日の積み重ねで食事が不規則になり、栄養が足りないと抵抗力もおちて、風邪をひきやすくなったり、肌が荒れたり,疲れやすくなったりするものです。
最近野菜が足りないと思ったら、簡単にできるシュンギクのお浸しなどを作って食卓にのせてください。
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