【食物繊維の効果】
サプリメントの効果が期待できるキムチですが、一体どこにサプリメント効果が隠れているのでしょう?
まず、キムチに使用される野菜のお話から始めます。
キムチに使用される代表的な野菜は白菜、大根、きゅうりです。その他にも、豆もやし、ほうれんそう、なす、かぼちゃ、春菊などが食材として用いられています。
キムチに使われているどの野菜もセルロースなどの食物繊維を大量に含んでいますので、キムチという野菜を発酵させた食品を食べることで、使用された野菜の持つ食物繊維をまるごと摂る事ができます。
【サプリメントの点では太刀打ちできない日本の漬物】
それでは、日本の漬物はどうでしょう?こちらも野菜を使った醗酵食品になります。実は、日本の漬物もプロバイオティクスや、食物繊維についてはキムチに負けてはいないのです!
しかし、サプリメントの点からはまったく太刀打ちできません。なぜでしょう?
日本の漬物は植物性ですが、キムチでは動物性の材料として塩辛(主にあみ海老の塩辛)を用います。よって、キムチは野菜本来の成分(ビタミンCや葉酸)に加えて、塩辛由来のアミノ酸とカルシウムを含みます。
また、キムチは動物性の材料が用いられていることにより、植物性の日本の漬け物には、ほとんどないビタミンB12が含まれています。
【薬念(やくねん=ヤンニョム:韓国風の合わせ調味料)のサプリメント効果】
▼薬念に使用されている香辛料
また、キムチ作りには薬念(やくねん=ヤンニョム)という韓国風の合わせ調味料が使用されています。薬念の材料には香辛料として、唐辛子、ニンニク、山椒、生姜、胡麻が使われていますが、ニンニク、山椒、生姜、胡麻は、抗酸化作用を持つ成分を含みます。ですから血液中脂質の酸化予防効果が期待できます。
▼ニンニク
薬念の材料の中でも特にニンニクは、動物実験で悪性腫瘍の抑制が確認できています。さらに、ニンニクのアリシンは、ビタミンB1の吸収を増加させます。ですから、アリナミンを飲んだのと同じ疲労回復効果が期待できます。
▼唐辛子
唐辛子の辛味成分として有名なカプサイシンは、脂肪の燃焼効果の促進などの多様な薬理効果があります。また、キムチは唐辛子のβカロテンのおかげで、ビタミンAを多く含む食品となります。
▼香辛料以外の材料
薬念は香辛料以外にも、玉葱、にら、果汁(りんご、梨)、昆布などの多様な材料が使用されています。そのため、薬念は、果汁からのビタミンCやクエン酸、昆布からのヨードなども含んでいます。
【キムチのサプリメント効果総まとめ!】
今までの話をまとめると、キムチはビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、カプサイシン、アリシン、その他各種抗酸化成分を含んでいます。
もし、サプリメントから野菜+塩辛+薬念が乳酸発酵したキムチと同様な効果を得ようとしたら、多種のサプリメントを取らないといけませんね。
最後のページでは、
キムチの生活習慣病、ダイエット効果と体に効く食べ方について検証します!⇒