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乳酸菌+食物繊維+サプリメント効果を満たすキムチ サプリメントを飲むよりキムチ!(2ページ目)

キムチは韓国の発酵食品の代表です。プロバイオティクス+食物繊維+サプリメントを一つで満たす三位一体の食品です。キムチには、生活習慣病の改善効果が期待できます。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド




キムチの持つサプリメント効果
【食物繊維の効果】

サプリメントの効果が期待できるキムチですが、一体どこにサプリメント効果が隠れているのでしょう?

まず、キムチに使用される野菜のお話から始めます。

キムチに使用される代表的な野菜は白菜、大根、きゅうりです。その他にも、豆もやし、ほうれんそう、なす、かぼちゃ、春菊などが食材として用いられています。

キムチに使われているどの野菜もセルロースなどの食物繊維を大量に含んでいますので、キムチという野菜を発酵させた食品を食べることで、使用された野菜の持つ食物繊維をまるごと摂る事ができます。


【サプリメントの点では太刀打ちできない日本の漬物】

それでは、日本の漬物はどうでしょう?こちらも野菜を使った醗酵食品になります。実は、日本の漬物もプロバイオティクスや、食物繊維についてはキムチに負けてはいないのです!

しかし、サプリメントの点からはまったく太刀打ちできません。なぜでしょう?

日本の漬物は植物性ですが、キムチでは動物性の材料として塩辛(主にあみ海老の塩辛)を用います。よって、キムチは野菜本来の成分(ビタミンCや葉酸)に加えて、塩辛由来のアミノ酸とカルシウムを含みます。

また、キムチは動物性の材料が用いられていることにより、植物性の日本の漬け物には、ほとんどないビタミンB12が含まれています。


【薬念(やくねん=ヤンニョム:韓国風の合わせ調味料)のサプリメント効果】
▼薬念に使用されている香辛料
また、キムチ作りには薬念(やくねん=ヤンニョム)という韓国風の合わせ調味料が使用されています。薬念の材料には香辛料として、唐辛子、ニンニク、山椒、生姜、胡麻が使われていますが、ニンニク、山椒、生姜、胡麻は、抗酸化作用を持つ成分を含みます。ですから血液中脂質の酸化予防効果が期待できます。

▼ニンニク
薬念の材料の中でも特にニンニクは、動物実験で悪性腫瘍の抑制が確認できています。さらに、ニンニクのアリシンは、ビタミンB1の吸収を増加させます。ですから、アリナミンを飲んだのと同じ疲労回復効果が期待できます。

▼唐辛子
唐辛子の辛味成分として有名なカプサイシンは、脂肪の燃焼効果の促進などの多様な薬理効果があります。また、キムチは唐辛子のβカロテンのおかげで、ビタミンAを多く含む食品となります。

▼香辛料以外の材料
薬念は香辛料以外にも、玉葱、にら、果汁(りんご、梨)、昆布などの多様な材料が使用されています。そのため、薬念は、果汁からのビタミンCクエン酸、昆布からのヨードなども含んでいます。


【キムチのサプリメント効果総まとめ!】

今までの話をまとめると、キムチはビタミンAビタミンB群ビタミンCカルシウムカプサイシンアリシンその他各種抗酸化成分を含んでいます。

もし、サプリメントから野菜+塩辛+薬念が乳酸発酵したキムチと同様な効果を得ようとしたら、多種のサプリメントを取らないといけませんね。

最後のページでは、
キムチの生活習慣病、ダイエット効果と体に効く食べ方について検証します!
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